鹿児島でお土産に買ってきた郷土菓子「あくまき」のご紹介です。
漢字で書くと「灰汁巻き」で、餅米を灰汁に浸した後、竹の皮に包んで灰汁汁で長時間煮込んで作られるということです。
訳分かんないですね。
名前からもレシピからもその姿がイメージしづらいですが、外見は長細いちまきのような感じ。
二の腕くらいのサイズのある餅菓子ですから、腹保ちがよくて、かつては戦陣食としても使われたそうです。
灰汁に含まれるアルカリ性物質の効果で雑菌の繁殖も抑えられて、保存食としても優れているのだそうなのですよね。
気になるビジュアルはこちら。
"悪いわらび餅の親玉"みたいな見た目をしていて、ついつい「悪魔」の漢字を当てたくなりますが、よく見ればぷるりんとして可愛らしさもあります。
包んでいた地下の皮の端っこを裂いて紐状にして、輪っかにして写真のように食べやすいサイズにカットしていきます。
包丁でも切れますが、接触面積が大きくなるとべたついて切りにくくなるため、この方法がおすすめなのだと思います。
カットしたのがこんな形。
断面を見ると中心部はおはぎのように餅米の粒の要素が少し残った質感になっていますが、周縁部はぷるぷるのわらび餅状です。
ここにきな粉砂糖をかけていただきます!
ちょっと独特の酸味というかクセのある味がありますが、基本はきな粉砂糖味なので気にせずわしわし進みます(元も子もない感想)。
ジャンルとしてはお餅なので、この後年末年始にガチお餅の方もたくさん食べて大満足なお腹になりました。
他に類を見ない感じのお菓子で、人に説明するのもなかなか難しいのですけど、たまに食べたくなるんだよな〜という感想を改めて感じつつ、ごちそう様でした!