10月6日(金)、今月も無事に寿司大さんへ。
涼しくなってきたかと思えば嫌気が差すほど暑さがぶり返す日もあるような時期で、この日は"寒い"日でした。
というわけで食べたいネタのこともロクに考えず、
「お茶、お茶…」
と入店。
熱いお茶が沁み渡ります。
「焼き物どうする?」
今日は別のツマミをいただくので焼き物はパスで…
たら白子。
前月はなかったはずなのでまたひとつ季節が進んだ形ですね。
ねぎ、もみじおろし、わかめにポン酢。
口に入れて「えいっ」と潰すとズバッと弾けてとろ~ん。
涼しくなってきたから、たら白子が出て。
たら白子が出てきたから、涼しくなったのを感じます。
お寿司屋さんの季節感てこれこれ。
「ごめん焼いちゃった!」
うっかりしててごめんね!という言い方ではありますが、これで3回目なので多分確信犯です(^^;)
今回はキンメと太刀魚。
キンメは大きくて厚みのあるアラ。
ブリッブリの筋肉質で脂の濃厚な部位ですね。
お味噌に負けずキンメの香りがしっかり。
太刀魚は本当に端切れっぽい感じでしたが、それでもやっぱり太刀魚の脂に火が入ると香りがたまらんですね。
冷えた身体も温まり始めていましたが、アラ汁でもうひと温まり。
寿司大さんのアラ汁は色んな魚をお使いなので、最初にひとすくいしてみると…
なにかの…肝?
とろんとして美味しかったです。
さてさて、ここから握りに入ります。
鰯。
さすがにそろそろ終わりが見えてきているかな?と注文してみましたが、まだまだ天井を見ない脂爆乗り。
寿司大さん恒例のシャキシャキねぎがまた際立ちます。
玉子は今回はカットバージョンで。
よく分かっていないのですけど、カットされるかどうかって何か法則性はあるのでしょうか。
漬け。
マグロ自体はさっぱり軽めの味わい。
パクッとつまんで、お次は…
カツオ。
一目瞭然の脂乗り。
あるかないかで言えば「ギリギリ」あった酸味はカツオの矜持といったところか。
口どけいい脂のまろやかな味わいに持っていかれます。
のどぐろ。
"白身のトロ"の呼び声高い、寿司大さんの中でも高級ネタですね。
カツオのコンディションがよすぎた影響もあるかもしれませんが、この日ののどぐろは抑え気味の脂だったように思います。
脂がないとそれほど「香り」みたいなものはない魚かな?
カツオ・ノドグロ。
ちょうどこの数時間前に発表されたノーベル文学賞の「カズオ・イシグロ」を見たときにこの2貫が頭をよぎっていたのですよね。
受賞を祝したセットだったということで。
鯖。
この日は東京湾。
サクッと歯切れのいい食感で、じゅわっと脂。
皮目と身質のバランスがとれた食感ですねえ。
イカを確認したら「新イカ」とのことでしたので、そちらも追加。
この時期にあるとはね。
高校2,3年生くらいのサイズかもしれませんが、ぷちっとろーんねっとりという独特の食感は健在。
今年の新イカは寿司大さんで2度フラれていたので最後にいただけてよかったです。
鰤。
序盤から、
「おすすめは?」
「ぶり」
「いわしください」
みたいな「おすすめを聞いて別のものを注文する」というパターンができあがっていましたが最後に鰤もしっかりいただきます。
まだまだピークにはほど遠い脂の軽やかさですが、乗っている量としてはなかなか。
というわけで冬の始まりを告げるようなネタもいただくことができて、満足感のある朝ごはんになりました。
また次回はグッと冷えてきそうですが、万全の装備を整えて臨みたいと思います。
ごちそうさまでした!