12月7日(金)、この日は朝から寿司大さんへ。
豊洲に来て、築地時代よりは行列が短くなりましたが、それでも着実に延びてきているので元通りになるのも時間の問題なのかもしれません。
5時半オープンで店内へ。
暑い夏の日も、寒い冬の日も吹きっ晒しの外に並んでいた過酷な環境は築地時代で終わりかと思っていましたが、なんだかんだで豊洲もじっと待つ間は結構冷え込みますね。
訪問を予定されているみなさまにおかれましては、十分な対策を欠かさぬようお願いしたいと思います。
新米の季節が始まってもう随分経ちますが、寿司大さんでは少しだけブレンドするところから段々に割合を増していって、この日から新米100%になっているのだそう。
何かと話題のホシザキさんの前に着席。
ガリをいただいて、ツマミの注文を考えます。
かわはぎ。
やっぱりかわはぎといえば、肝。
たっぷり中に巻き込んで出していただけます。
淡白な身と濃厚な肝が中和し合うと思わせて、やはり肝の圧倒的勝利。
身はすっかり肝を味わう媒体と化します。
添えられている薄皮も、クニクニして面白いですね。
続いて、サービスの玉子焼き。
この日は全員この形で提供されていたように思います。
築地時代と変えていらっしゃいますかねえ。
こちらもサービスのアラ汁。
これから寒くなる季節は特に嬉しくなる1杯です。
続いてねぎとろ。
ツマミで注文すると海苔を添えていただけるのですけど、以前はこんなにファンキーではなかったはずです。
「ラーメンみたい」
という声も。
中身はねぎとろの他に、白髪ねぎ、わさび、大葉。
前はたくあんもあったと思いますが、なくなっていますね。
「海苔は巻くなり、そのまま食べるなり、何なりと」
とのことでしたので、
巻きました。
脂の乗ったところがしっかり入っていて、酸味もありつつ濃厚なコクが感じられますね。
またお寿司屋さんの海苔って、いいものを、いい保存状態で用意されていますから、それだけでいただいても美味しいのですよねえ。
ぶり。
まずは季節物のガツンとしたのをいただきましょう。
脂はほどほどでしたが、このサイズのネタは口に入れるとそれだけで濃厚。
香りで味わうぶりでした。
金目鯛昆布締め。
鮨はしもとさんのスペシャリテを思い出して、炙ってもらいました。
昆布締めなのでどうなるかと思ったのですけど、皮目辺りの脂は遜色なく香りよくなっていましたし、身に関してはより濃縮された旨みを感じたように思います。
ハタ。
すだちを搾って、キュッと締まった後味。
2貫強めのネタが続いたので、これは絶妙なタイミングで白身をお願いできました。
鯵。
光り物系があまりなかったので、あえてド定番をいただくことにしました。
これも先ほどのぶりと同じく、大きなネタが口のなかでネットリ踊ります。
穴子。
穴子の旨み、香り、ツメの甘み、そしてシャリの酸味が口の中でほどけて混じり合って。
何度もいただいてきているネタではありますが、なぜかこの日は特に美味しく感じられました。
新米だからかな?
というわけでもう1貫、穴子。
先ほどはツメでいただきましたが、今度は塩で。
こうすると穴子の甘みが立ちますね。
というわけで今回も、楽しく美味しく過ごさせていただきました。
年内はこれで最後になるかと思います。
今年は移転のバタバタもある中で、いつも変わらずありがとうございました。
また来年もよろしくお願いします。