買い物に回った後、管理施設棟の八千代さんへ。
築地時代はこんな風にふらっと入れるお店ではなくなっていましたが、今は気軽に伺えるようになっていますね。
お新香をいただきまして。
「こんにゃく食べられる?」
とあまり聞かれることのない質問に答えつつ待っていると…、
お料理が登場。
ラードとヘットのダブル脂で揚げられた八千代さんのフライ。
揚げている時点で香ばしいわけですが、目の前にするとさらに輪をかけて香り高さが増します。
名物のひとつアジフライと、常連さんにファンの多いホタテフライ。
ちなみにこの「アジ・ホタテフライ」というド定番メニューは、厨房に通す際は「アジホ」と呼ばれます。
こんにゃくとししとうの煮物。
八千代さんで煮物をいただくのは初めてだったと思います。
以前頼もうとしたときは品切れだったような。
ほんのり甘みのある食べやすい味付けと思わせて、結構唐辛子の辛みがありました。
こんにゃくより「辛いの大丈夫か」を確認した方がよかったレベルでしたが、冬場はこういうのもぽかぽか温まってよかったりします。
八千代さんのアジフライは、やや小振りに見えて肉厚、というサイズが基本でしょうかね。
隠し味に粉チーズが入っているという香ばしい衣の中で、身がふっくら蒸されて、旬の時期にも引けをとらない鯵の香りがムウォッと立ち上るこの瞬間。
ホタテフライは、この火入れ。
グググッと身を引き締めて旨みを引っ張り出しつつ、艶めかしい食感と甘みを残した仕上がり。
八千代さんというと、どうしてもチャーシューエッグの印象がまず第一で、フライに関してはラードとヘット、粉チーズといったキーワードがキャッチ―に紹介されがちなのですが(↑自分も書いてる)、素材の質や調理の安定感が素晴らしいですね。
豊洲に来てから伺う機会が多くなっていて、毎回普通にこのレベルを出してくる事実に改めて慄いています。
ちょっとメニューを絞ったかなあという気もするのですけど、注文したら意外とやってくれるのかな?とも思いつつ、少しずつ探りを入れていけたらと思います。
ごちそう様でした!