縁あってご紹介いただいたカフェへ初訪問。
やってきたのは原宿です。
個人的には馴染みのない街なので少し不安でしたが、大通りから静かな路地へ入ってすぐのところにあったので、あまりソワソワせずにお店を発見できました。
binowa cafe。
郷土菓子研究社さんのお菓子を食べられるカフェ。
シェフが自転車で世界中を旅して、現地で出会ったお菓子を再現されているのですよね。
お店は建物の2階にあるのですけど、外にカウンターのテラス席があって何となくそちらへ。
気持ちいいのですけど、お店の方と会話しづらかったので今度は中にしようかなという結論に。
見たことがないお菓子も含めズラッと豊富なラインナップが並ぶので目移りしますが、お店の方のおすすめにしたがってこのように。
愛玉子(オーギョーチー)。
お店の方が台湾で食べた愛玉子を参考に作ったメニューだそう。
"愛玉子"という植物の果実から作られるゼリー状のデザートですね。
氷を乗せてあるスタイルが特徴的。
最後までキンキンに冷えた状態で食べられて、最後に残るレモンシロップも冷たいままキレのある〆としていただけます。
愛玉子自体は何度も食べたことがありますが、確かにこのスタイルは定番になっておかしくない魅力を感じました。
カヌレ。
お店の看板メニューともいうべき1品のようです。
表面はカリンカリンに固く焼かれていますが、この層は他店のものと比べて薄手な気がします。
中はもっちりというよりトロリ。
軽快な食感と、はっきりした風味が印象的でした。
飴玉のように包まれて出てきたのは、ポルヴォロン。
中はこんな感じの、ほろっと崩れてしっとりとけるスペインのお菓子。
小麦粉のお菓子らしいのですけど、干菓子みたいです。
中米辺りにコーヒーを使うことが多いのだとかで、この日はニカラグア。
旨みより香りよりで、お菓子の甘みを活かすような方向性なのかもしれません。
お皿もかわいい。
店内でセレクトショップのような形で展示がありましたが、お皿やカップもキュートなものばかりなのですよね。
こちらは持ち帰ったアゼルバイジャンのお菓子・シェチェルブラ。
無糖の生地で包んだ中に、カルダモンを効かせた個性的なフィリングが入っています。
雑な例えで恐縮ですが、無糖ということでちょっと前に流行った白たい焼きのタピオカ粉の生地に通じるところがあるように思いました。
もちろん、比べ物にならないくらい香ばしさや旨みもあるのですけど。
そしてこのフィリング。
ポクポクしてゴリゴリ。
爽やかなカルダモンはしっかり感じられますが、想像していたほどクセのある風味ではなく、素直に美味しい味として受け止められる香りでした。
どれもまた食べたいなと思えるお菓子でしたし、他のお菓子もとても気になりました。
その上、次から次に新メニューが登場する引き出しの多さのようなので、またちょこちょこ間を空けずに伺えればと思います。
ごちそう様でした!