築地に移動して、未だいただいていなかった人気の朝ごはんをいただくことに。

築地本願寺カフェTsumugi。
8時頃に到着して、整理券をとって行列に並びます。
8時52分に朝食の整理券が終了。

9時50分にようやくできて着席。
看板メニューの「18品の朝ごはん」を注文します。
まずはコース内の日本茶が提供されます。

メニューに書かれているマニュアル通りに、お茶の抽出を待ちます。
並んで喉が渇いていたのでいきなりありがたいです。

お料理が出る前に飲み切ってしまいそうですが、2煎、3煎目もいただけるようです。
うっすらと旨み。

18品の朝ごはん。
お粥とそれに合う小皿のおかずが16種類、そしてお味噌汁が用意されています。
濃い味のものと、薄味のものと結構極端だったように思います。
ちなみにお味噌汁はすごく薄味で、「健康的とはこういうことなんだな」と思いながら飲んでいたら、底の方がものっすごい濃かったので、混ざっていなかっただけなのだと思います。

口頭での料理の説明はありませんが、それぞれの小皿を持ち上げた下にメニュー名が書かれているので確認することができます。
行列のお客さんをさばきながらこの品数なので、これはなかなかの名案ですね。
一応食事の盛り付けのセオリーとして「手前から食べる」ことを意識して並べるものだと思うので、手前から順番にいきます。

タコの塩麹和え。
さっぱり、タコの食感を楽しみます。
前菜的な意味合いが感じられますね。

鴨の山椒焼き。
独特の鴨の風味。
特に脂がいい香りです。

築地紀文のお魚とうふおぼろ揚。
こちらは築地っぽさが出ていますね。
このように場外のお店の商品も積極的に取り入れていらっしゃるようです。

じゃこ味噌。
最前列は身体にやさしそうなメニューが多かったなか、こちらはThe お粥のお供。

つきじ松露の卵焼き。
築地観光でいらっしゃった方なんかは、「卵焼きを食べる」というのはチェック項目のひとつになっていますから、ここで達成できるのはありがたいでしょうね。
朝から長時間並ぶことになって、場外のお店でまた並ぶのは億劫になってしまいそうですからねえ。

揚げ茄子大豆そぼろ。
食べ応えはしっかりある味ですが、どこかやさしい1皿。

里芋田楽。
食べるととても里芋。

豆腐の柚子あん。
香りのよいあんがかかっています。

季節の副菜。
普通に五目豆だったと思いますが、年末年始ということで「縁起物」という意味でしょうかね。
それかあまり季節は関係ないのかもしれません。

海苔明太。
こちらもThe お粥のお供。

南高梅梅干。
立派な梅干が一つ。
こういうひと口ずつ「良いモノ」をいただけるというのは、食べに来た甲斐があるなあという気がしていいですね。

湯葉いくら。
こちらはとても淡白な味わい。

出汁トマト。
お出汁は軽めで、むしろ上に乗ったとろろ昆布が味を出しています。

築地江戸一 甘口昆布の佃煮。
築地っぽさと、お粥のお供っぽさを兼ね備えています。

季節のフルーツ。
冬ということで柑橘。
オレンジでした。

抹茶ゼリー。
写真では分かりにくいですが、黒蜜の中にゼリーが入っています。
というわけで多品目を味わえる楽しい朝ごはんでした。
接客は基本サバサバしていて、20代前後と思われる若い店員さん方が「マジ朝はカオスだわ」「いかに早くさばききるかというゲームだかんね」と笑い合いながら、場所柄年配の方が多い大量のお客さんを席に座らせ無言で食事を置いて行く様は「そういう施設かな」という気持ちがしないではなかったのですけど、これからの日本の行く先をみるようで身の引き締まる思いでございました。

というわけで、本願寺にご挨拶して、2019年の食べ歩きを納めました。
今年もありがとうございました、と神妙な面持ちでごちそう様でした!