お店の方のツイートで、あるお魚を「一夜干し」にしている様子が投稿されていて楽しみに伺ったこの日。
まずはやりいか煮が登場しました。
やりいかって煮ると驚くほどに縮みますけど、これは元はかなりの大きさだったのではないかと見受けられるサイズ感でした。
2杯を3分割ずつにして6切れ。
丁寧にゲソまで詰めてあります。
お酒の効いた甘辛煮汁の香りが食欲を誘います。
やりいか自体の甘みは煮汁で隠れる分、旨みが強調して感じられます。
歯応えと歯切れが強と弱のちょうど中間くらいにある絶妙な食感です。
鶏つくねとレバーの煮込み。
「今日のレバーはすげえよー!」と運ばれてきました。
白菜、ベーコンと一緒に煮てあって、見るからに味わいが盤石。
いつも上質なレバーを使う「米花」さんにあって「今日はすげえ」とおっしゃるだけあって、ツヤといい白っぽい色といい綺麗なレバーでした。
食べてもクセがなく、ともするとレバーらしい味わいがないといってもいいほどなのですけど、旨みの強い濃厚な脂質が感じられるレバーでした。
これは素晴らしかったです。
ツイッターで見た一夜干しはなかったな!と思っていると…、
ヤナギムシガレイの一夜干し。
3皿目が出てきました!しかも2尾!
もはややりいかが霞んで見えるボリューム感です。
締まった身質、脂が浸みた皮目。
カレイ特有の香りは搾ったレモンがよく合うのですよねえ。
2尾とも子持ちでした。
この日はさすがに小振りなカレイでかえって助かったような形でしたが、それだけでなく骨ばった香ばしい味わいというか、小さい魚体らしい良さも感じることができました。
「こういうときだからね、サービスしなきゃ」とJさん。
持ち前の話術を封印気味にしなければならないのがもどかしいところだとは思いますが、今はインプットの期間に充てることとして、また以前のようにワイワイガヤガヤする日を楽しみにごちそう様でした!