「ICON」さんのそばに以前から気になっていたパン屋さんがあったので、そちらにも寄ってみました。
お店は「パン屋塩見」。
富ヶ谷の「ル・ヴァン」さん、沖縄の「宗像堂」さんという名店で修業された店主さんが2020年11月にオープンさせた薪釜焼きのパン屋さんです。
本日の食パン。
パンは食パンとカンパーニュの2種類だけというラインナップですが、小麦粉の産地を追究したり、薪釜という安定しない熱源に挑戦したり、シンプルな中で深く掘り下げているようなお店なのですよね。
北海道の小麦をメインに手でこねて作りました。不均一な内層とバターのまばらな入り方が特徴です。
今日は水分量を増やしてのどごし良い感じです。味は当店の真ん中という感じです。
ふかふかの質感で、ちょっぴり甘みとほんのり酸味。
とても食べやすい味。
引きもしっかりめで、弾力のある生地でした。
単体で食べて味わい深さを堪能できる食パンでした。
本日のカンパーニュ。
東京・東久留米産の無農薬農林61号を店内で製粉しています。今日は全体の約50%がその全粒粉です。酸味しっかりめで、ムチッとした内層は穀物感を味わえますよ。
どことなく黄金色を感じる生地色。
しっかり酸味があって、重みのある質感ながらもっそり柔らかな生地です。
かなり固そうに見えますが、食べやすい範疇のハード系。
ビシッと効いた酸味をクリームチーズ辺りと合わせたくなるカンパーニュでした。
KATAIビスケット。
分かりやすい名前が付けられています。
このパッケージもいいですね。
これくらい分かりやすくしないと、うっかり知らないで食べてしまったらびっくりしそうですもんねえ。
実物はこんな感じで、見るからに固いのが伝わってきます。
そして食べてみると、心の準備ができていたにもかかわらずびっくりするレベルの固さで「ガシッとしている」とかを超えて「ゴロゴロ転がっている」感じの塊感です。
味は主張しすぎず、ストレートに小麦粉の風味と際立った香ばしさで勝負したもの。
家にあるとぱくぱく食べてしまいそうな、素朴な風味のビスケットでした。
というわけで、頻繁に通ってパンの変化の機微を楽しむとよさそうなお店でした。
次はどんなタイプのパンに出会えるかな、と期待に胸膨らませながら、ごちそう様でした!