少しずつ気温が下がるのを感じ始めたこの日、SNSを眺めていて冬っぽい魚が出そうな気配を感じ取りつつ「米花」さんへ。
他のお客さんたちの前に出されたお料理を横目に気にしつつ、ワクワクしながら大人しく待ちます。
根菜の煮物。
通年「米花」さんで煮物は定番メニューですが、さつまいもやかぼちゃのような根菜がこれからの時期ドドンと登場するようになるのですよね。
写真でも迫力があるのは伝わると思いますが、写真で見る以上のボリュームがある1皿です。
甘みと香り、野菜の濃い味。
小皿で何気なく出されたこちらは麻婆豆腐。
珍しいなと思いつつ、よく見ると実山椒がたっぷり入っているようです。
「米花」さんでは毎年大量に実山椒を仕込まれているはずですが、冷凍すると結構もつのでこうして料理のアクセントに使われることがままあるのですよね。
そして「アクセント」どころではない強烈なインパクトを放つ山椒使い。ギラギラです。
メインはぶり塩焼き。
添えられているのはガリでした。
内側から溢れる脂がバチバチと焼けて、漬け焼きと見紛うような見事な焼き色が付いた塩焼きです。
腹身が特にじゅわじゅわ。
大きな切り身ですが、皮目は背中から腹側まで焦がさずバリバリに火が入っています。
血合いもしっかり焼きで、凝縮に凝縮を重ねて詰まった旨み。
厚みのある背中側はまだそんなに脂がありませんが、このしっとりした血合いと合わせて食べるとぶりの香りが何倍増しにも膨れ上がります。
まだ出始めらしい脂乗りではありましたが、ギラッとした塩気の中にぶりの香りをふんだんに感じられる塩焼きでした。
照り焼き、刺身、ぶり大根…とこれからの季節が楽しみになります。
魚に野菜に、麻婆豆腐でお肉に。
この日もたくさんの品目をばくばくいただけて感謝感謝でごちそう様でした!