蔵前の「蕪木」さんで珍しくホワイトチョコレートを出されているということで、このチャンスを逃してはいけない…と急ぎで伺ってみました。
店主さんがもともと某チョコレートメーカー企業のいらっしゃった方で、コーヒーだけでなくチョコレートも自家製造で提供されているのですよね。
カフェオレ、白煉(ホワイトチョコレート)。
ホワイトチョコレートを食べたい旨を伝えたところ、「実は合うコーヒーがなくて、カフェオレをおすすめしています」とのことでした。
店主さんの著書「チョコレートの手引」によると、チョコレートとの組み合わせのコツは①濃さを合わせる②香りを合わせるの2点。
カカオマスを含まずココアバターと乳成分の風味を味わうホワイトチョコの場合、乳成分を多く含むドリンクを合わせるべきという考え方なのだと思います。
カフェオレだけでもコーヒーの脂質とミルクの脂質という、少しギャップのある油分のコクや旨みがとけ合ってキャラメルのようなコクを生んでいるのですけど、ホワイトチョコレートの濃厚な味わいがそれを軽く凌駕しています。
改めて味わって食べると、ホワイトチョコレートはよりシンプルな風味ながらその中に深みや複雑さが広がっていて、掘り下げ甲斐のある味わいに感じました。
無事にいただけてよかったという安心感と、底知れぬショコラ沼にハマってしまいそうな危うさを感じつつ、大満足でごちそう様でした!