3度目の牛込神楽坂の「TAPiR」さんへ。
この時期の名物だという❝おでん❞が始まったと聞いて、居ても立っても居られなくなってしまったのですよね。
つゆはベジ、ニク、サカナから好きなものを選択。
辛さは3段階。
ミソ(チャツネ)は5種類から好きなものを選択。
僕はベジつゆ、マイルド、コリアンダーミソを注文しました。
具材は、日替わりのデフォルトがこの日は大根、たまご、人参。
追加であさり、クリームチーズ、がんも、トマト、ブロッコリー、鶏コフタ、バラ豚角煮を注文しました。
スープにはスパイスを香らせているようで、「最後につゆをご飯にぶっかけて、スープカレーにしてお召し上がりください」と説明がありました。
あさりとクリームチーズはそれぞれふくさに入ったもの。
クリームチーズは濃厚なソースのようにチーズが流れ出てきて、あさりはゴロゴロと大量のアサリが詰まっていました。
開けるタイミングを気を付けないとスープが味変されてしまう影響力。
爽やかな酸味の広がるトマト。
トマトって実は旨みがとても強い野菜なので、流れ出た果汁でお出汁の味わいが増強されます。
バラ豚角煮、人参。
角煮はご覧の通りの脂のインパクトで、旨くて甘い爆弾。
人参はどストレートに青っぽい香りと独特の甘みが広がります。
鶏コフタ。
ゴツゴツした肉団子で結構ニンニクが効いています。
これまた鶏肉とニンニクと、強い味わいがスープに加わります。
コリアンダーミソ。
こちらもストレートというか、パクチーそのものより何割か増しでパクチーといった感じ。
「TAPiR」さんのおでんは、「この具材は味を全部覆い尽くしてしまう…!!」みたいな強めのものが多いのですけど、つゆの効果なのか、全体のバランスなのか、見事にとけ合って突出することはないのですよね。
後乗せで揚げたて熱々が盛り付けられた、自家製のがんもどき。
コーン入りで甘さと香ばしさが印象的です。
というわけで、こちらでは毎度のことなのですけど、「またすごい世界の扉が開かれてしまった…」という気持ちにさせられる衝撃的な1品でした。
これは他のつゆやミソはもちろんのこと、他の辛さもまた印象が全く違いそうで気になってきてしまいました。
ご飯は豆のプラオ。
シナモンやカルダモンでしっかり独特の風味が付けられています。
これが「TAPiR」さん風の茶飯ということなのかも。
食後はいつものマサラティー。
1つ1つの具材の意外性、面白さと同時に、すべての具材が揃ったときの一体感におでんとしてのレベルの高さを感じました。
尖っていても一体感。
今シーズンは「2回目」は食べ逃してしまったのですけど、また来年からこの時期の定番にして通いたいなあと思いつつ、ごちそう様でした!