この日はランチタイムを逃してしまって、どこか開いているお店に……とさまよってたどり着いたのは、代々木のハンバーガー店「ICON」さん。
こういうときハンバーガー屋さんは通し営業をされていることが多くて助かるのですよね。
カウンター席に着いて、何となく決めてきてあったメニューを注文します。
アマゾンズバーガー。
アマゾンカカオを使ったハンバーガーとのこと。
分子ガストロノミーで一時世界の話題をさらったスペインの「エル・ブジ」で修行した日本人・太田哲雄さんが、ペルーに渡って出会って日本に持ち込んだアマゾンカカオ。
飲食店で使われる機会がどんどん増えてきてはいますが、ハンバーガー店で出会うのは初めてです。
テーブルの上でアマゾンカカオの塊をたっぷり削りかけてくださって完成です。
カカオのお裾分けを受けるマッシュポテト。
お皿の外にもはらはらと溢れ出ていて、率直に「もったいない!」と思ってしまいます。
というわけでアマゾンズバーガーの全貌がこちら。
色合い的にチョコレートがモリモリに載せられているように見えますが、実際はバルサミコ漬けのレーズン。
味わいの軸といってもいいほど、鮮烈な酸味と大人っぽい甘みが印象的です。
カカオはチョコレートソースのような使い方ではなく、甘みと酸味の余韻に渋みを加えて尖ったニュアンスをやわらげるような使い方をされていました。
レーズンがゴロゴロ口に流れ込む食感も楽しいです。
想像とは違ってゲテモノ感はなく、想像とは違った方向に個性の立ったハンバーガーでした。
そういう意味ではとても「ICON」さんらしいハンバーガーだったのかもしれません。
初訪問時から狙っていてまだ食べられていないメニューがあるので、次こそきっとと思いつつ、ごちそう様でした!