1月にオープンした注目のかき氷新店へ。
外苑前にあるミシュラン2つ星のフランス料理店「フロリレージュ」さんでパティシエを務めていた方が独立して出したお店です。
フロリレージュ時代からイベント的にかき氷営業をなさっていて、たびたび話題になっていたのですよね。
場所は同じかき氷の「コンテナート」さんやハンバーガーの「ICON」さんなど、名店ひしめく激戦区でした。
ずしっと重みのあるカウンターは手元が引き出しになっていて、自分でカトラリーを取り出すスタイル。
こういう作業が入ると食体験としての印象が強まるのですよね。
ほわいとかかおとふきのとう。
いきなり「ちょっと何言ってるか分かんない」タイプの驚きの組み合わせのメニューです。
少しフランス料理的な感覚を感じます。
濃厚なホワイトカカオのエスプーマに、揚げたふきのとうを散りばめてあります。
氷にはアマゾンカカオのカカオバターソース。
ふきのとうは揚げることでアクが抜ける一方で独特の苦みや風味が強く残っていて主張が強くていい感じ。
中にはふきのとうが入っていなかったので、一口だけ後半に残して最後に食べてみたのですけど、薄まった氷と一緒だと苦みばかりが強調されてあまりよくありませんでした。
ので、提供の仕方には意味があるなあと反省した次第。
中には柚子のジャム。
かき氷のソースとしては余韻の長いカカオ系の味わいの末尾をキュッと引き締める爽やかな風味です。
いちごとめれんげ。
「フロリレージュ」さんといえばメレンゲとフォアグラを合わせたお皿がスペシャリテでしたが、こちらでもそのメレンゲを活かしたメニューが用意されていました。
苺のソースにフレッシュな苺、砕いたメレンゲ。
メレンゲが甘すぎないか懸念もしていたのですけど、実際食べるとそれは全く気になりませんでした。
アイスに添えられるウエハースのように、冷えて感覚が麻痺した口をリセットするような効果も感じられて、かき氷を味わう上で必要なアイテムとさえ思えたほどでした。
内側までたっぷりとメレンゲ、ソースが入っていて最後まで味わいよくいただくことができます。
これが看板メニューのひとつになるのか確認はしませんでしたが、あらゆるお店が提供している苺のかき氷の中でも味のよさが印象に残る1杯でした。
苺も甘さが強くて、素材の質へのこだわりも感じられます。
フレンチトーストや本日のスープなど、温かいメニューも用意されているので涼しい季節のうちにその辺りも狙って伺いたいなと思いました。
ごちそう様でした!