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美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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つくし野の「CREIL(クレイユ)」でチーズケーキ、珈琲ゼリーとミルクアイス、苺のアーモンドタルト。

この日は少し遠出してつくし野へ。

東京と神奈川の入り組んだエリアなので、今こうして記事を書く前に念のため検索して確認しましたが、町田市でした。

 

お目当ては2020年に惜しまれながら閉店したパンをメインとしたカフェ「sens et sens(サンスエサンス)」の店主さんが新たに開いたカフェ「CREIL(クレイユ)」さん。

 

お店の前に張り出された紙には「過ごし 感じる 喫茶/珈琲と菓子/心、静かに佇むところ」「あなたにとっての/美しさとは何でしょう」と記されていました。

 

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チーズケーキ。

「不動の珈琲の友、究極になめらかな蒸し焼きチーズケーキ」という説明書き。


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白みの強いチーズケーキですが、白いお皿に載せることでチーズらしい黄色みが感じられる演出。


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低温で長時間かけて火を入れたのか、均質に、生地にストレスがかからず完成したように見えます。

スフレ系ではなく、ねっとりした舌触りがあるものの、謳い文句通りなめらかにスッと消える後口の軽さが印象的。

 

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よくよく見えるとこちらが上面だったようで、ややしっかりと火が入っていました。

繊細で高貴なチーズケーキでした。


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クレイユブレンド。

ブラジル、グアテマラ、マンデリンのブレンドで、淹れ方にも選択肢があったのでネルドリップでしっかりめ(160cc)をお願いしました。


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個人的な好みから言うと予想よりやや軽い仕上がりですが、ほんのり甘みを引き出した焙煎の深さが感じられました。

 

何よりドリップの神経質なまでの丁寧さが伝わってくるブレのない味わい。


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不動の珈琲の友。

コーヒーに合わせて食べるチーズケーキはもちろん、そこから立ち戻ったコーヒーもまた尾を引く香りが立ち上るマッチングでした。


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珈琲ゼリーとミルクアイス。

「KUSA.喫茶の珈琲をドリップして作る珈琲ゼリーと、とろりとした生クリームの食べるカフェ・オ・レ的なおいしさ」という説明書き。


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白いお皿に透明なグラス。

こちらもシンプルな器ですが、わずかにやや飾った印象のあるコーヒーゼリーです。


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2:1に近い分量で仕上げられたゼリーと生クリーム。

コーヒーにミルクを入れた、というよりは確かに「カフェ・オ・レ」のレシピに近いバランスなのかもしれません。


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アイスを落としてぷっくり盛り上がった生クリームの様子から、これは絶対大正解の1品だなという確信が得られます。

 

アイスを真ん中のちょうどいい位置に落とすのが一発勝負だったのだと思うとちょっと緊張感。


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抑えめながらも甘みをつけたゼリーと、やわらかなミルクの香りと相まった甘みの余韻が残る生クリーム。

さらにアイスが加わってリッチな食味に仕上がっています。

 

ちょっとアイスの固さが違和感になるほど、繊細な調和と逸脱のある生クリームとゼリーのバランスがお見事でした。


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苺のアーモンドタルト。

「シンプルですが、タルト生地のおいしさと甘酸っぱさを楽しめます」という説明書き。


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苺を使ったメニューはこのお菓子で季節最後とのこと。

アーモンドクリームを詰めたタルトの上に苺、そのソース。

傍には生クリームで曲線を描いた内側に2つの苺、やはりここにもソース。


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タルトというお菓子をメインにしてはいるものの、苺自体を味わわせようという意志を感じます。

ソースになった状態の方が生クリームとよく馴染むので、その組み合わせの妙がより深く味わって感じられたように思います。


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店主さんのSNSの写真を拝見するとほぼほほこのアングルで、自然体のようで緻密にこだわりを重ねた1皿であろうことが伝わってきます。


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タルトの中心からずれて置かれた苺の位置からして、タルトだけでも味わうように、という店主さんからのメッセージが垣間見える気がします。


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ナッツとベリーは鉄板の組み合わせですが、中でもアーモンドと苺という王道中の王道。

 

ソースの垂れ方まで計算され尽くされていてすごい。


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苺を受け止めるにはやや過ぎるほどにフルーティーな感じの甘みが残るアーモンドクリームでした。

これ絶品。


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背中はカリッカリ。

 

写真で振り返ってみると、お皿やフォークを置く位置が3皿でほぼほぼ一致していて、店主さんの執念にも近いこだわりに鳥肌が立ちました。

無駄を削ぎ落として削ぎ落としてシンプルにした結果、露骨なシンプルさがかえって生々しい個性になっているようなお店でした。

 

また都合をつけて行きたくなるお店だなと思いつつ、ごちそう様でした!

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