渋谷で用事を済ませた後、かき氷でも食べないとやってられない気候だったので、そういえば「セバスチャン」さんが近かったな……と寄って帰ることに。
行列に長時間並ばないと入れない人気店のイメージでしたが、今回は15分ほど待っただけだったと思います。
フレッシュマンゴーとパイナップルのショートケーキ。
お店の代名詞ともいうべきホールのショートケーキを模した1杯です。
「1杯」という言い回しが適切か分かりませんが。
小ぶりのケーキの型のような容器にベースとなる氷を削った後、台を回すようにクリームを塗っていく、いわゆる「ナッペ」で仕上げてあります。
若干粗さはあるものの、そもそも表面がざらついていて、段々ととけてしまうという氷の性質から考えれば素晴らしいクオリティ。
特に上面などは乱れがなくて、この角度から見ると本当にホールケーキみたいです。
甘くなめらかな舌触りのマンゴーは、これを提供し続けるのは大変そうだなと感じるクオリティの高さですが、メニューに「フレッシュマンゴー」とある通り、生のものにこだわっていそうです。
個人的にかき氷屋さんは、果物にこだわるお店にハマることが多いのですよねえ。
以前いただいた際はクリームが水っぽくなる相性の悪さみたいなものも感じたのですけど、今回は最後までクリーム自体も品のいいコクを感じることができて大満足でした。
マンゴーに紛れてパイナップルが入っている点も、マンゴーの香りをデフォルメしつつ、食感にもリズム感が出ていて効果的に感じました。
ピスタチオとヘーゼルナッツ キルシュ風味のショコラエスプーマとダークチェリーのコンポートを入れて。
メニュー名の盛り盛り感にしてはシンプルな見た目ですが、第一印象としてはショートケーキに比して明らかに「デカい」という点にインパクトがありました。
ピスタチオとヘーゼルナッツのソースはナッツの香りもあるものの、コクの深いクリーミーなもの。
細かい削りでシュワッととける氷です。
キルシュ風味のショコラエスプーマとダークチェリーのコンポート。
要素が多いものの、ベースがコクと酸味の2要素に絞られているイメージで、かなり統率のとれたバランスでした。
ショコラエスプーマが特によかったです。
ショートケーキ目当てで伺って、そちらもとてもよかったものの、ピスタチオもヘーゼルナッツの氷の方が俄然印象に残りました。
また他のメニューもいただきたくなりながら、ごちそう様でした!