というわけで3時間待ちしていた戸越銀座のかき氷屋さん「喫茶ベレー」さんへ。
結局お店の前でさらに30分くらい雨に降られながら待ったので、火照りがやや落ち着いて入店できました。
遅い時間だったので売り切れが出ていることも覚悟していましたが、無事に習っていたものを注文できました。
まずは銀皿と独特な形のスプーンが出てきて……、
生胡椒とグリーンピスタチオ。
かき氷では聞いたことのない組み合わせで、フォルムもかなり独特。
平べったいヨット型なのですよね。
あまり見たことがない気がします。
上に載ってるのが全部生胡椒だったら覚悟を決めないと……と恐る恐るよーくみたら、結構ピスタチオのようで安心しました。
おつまみの殻付きピスタチオを思い出すような胡椒のパンチ具合ですが、この量ですから食感としては味わったことのない感じで口の中がピスピスします。
トップのピスタチオとはまた違ったナッツの側面であるコクがよく出たピスタチオミルク香りを食べ進めると、コーヒー風味のクリームを仕込んでありました。
舌が味に慣れ始めたところで、ほろ苦が印象的。
さらに行くと酸味のしっかり出たミックスベリー。
パティスリーで手の込んだムースのお菓子をいただいているような味の重ね方でしたが、かき氷でこう出されると混乱してしまいそうなファンキー氷でした。いい意味で。
もう一回最初から観たくなる映画を観たときのような食後感でした。
1回目とはまた違った感動があるかもしれません。
A定食(あんずのかき氷)。
2杯目は定食スタイルで盛り付けられたこちら。
氷は普通のミルクと杏仁ミルクから選ぶことができました。
僕は杏仁ミルクに。
杏のソースは個性として酸味のしっかり立ったもので、ジューシーでふっくらと炊かれたコンポート状の杏がモリモリ入っています。
こちらは杏仁豆腐。
杏仁ミルクに杏のソース、杏仁豆腐と杏づくしです。
ゆるめでスルスル食べられるタイプ。
ご飯のお供のように添えられたのはドライあんずのようなもの。
これ自体がご飯(氷)と合わせるアイテムというよりは、酸味の強いソースの刺激の矛先を変えるアイテムといったイメージでした。
定食の中でもラグビー部の男子大学生向けくらいの大盛りご飯(かき氷)で、二は雨だったということもありますが、珍しく若干食べ切るのに苦労しました。
1杯目のメニューとはボリュームが違ったのではないかという気がします。
今回は2杯いただきましたが、どちらもメニュー名、ファーストインプレッション(見た目)、味、途中の仕掛けとどこをとってもインパクトがあって、期待を裏切らないかき氷で、待ち時間が苦にならないなあと思いました。
SNSでメニューを拝見するたびワクワクさせられるのですけど、また楽しみに伺いたいと思います。
ごちそう様でした!