お昼は予約してあった桜新町の南インド料理の名店「砂の岬」さんへ。
コロナ禍で営業形態の変遷がありましたが、現在はイートインを再開されているようです。
根強い人気でこの日も最初は予約が埋まっていたのですけど、当日の朝起きて確認し直したらキャンセルと思われる1席の空きが出ていたのですよね。
というわけで時間になって店内へ。
予約時に注文は決めてあるので、追加の確認だけされて後はお料理を待ちます。
パウ、イラニチャイ。
イラニチャイ。
牛乳を煮詰めたコンデンスミルクのようなものを使って作る、ハイデラバードに伝わる濃厚なチャイだそう。
しっかり甘く、紅茶の風味も色濃い仕上がり。
味がギュッと強く、短くきます。
パウ。
食パンのようなムンバイで食べられるパンのこと。
インド西岸はポルトガル植民地下にあったので、ポルトガル語の「pão」が語源になっているようです。
説明書きに従ってイラニチャイをひと口味見した後、パウをチャイに浸していただきます。
元々柔らかいパンなので、浸すとかなりグズッとした食感になります。
チャイの甘みの濃さが強いです。
マトンキーマ。
チキンキーマとの2択で、今回はマトンにしてみました。
マトンの方がやや高い値付けだったようです。
マトンキーマはグリーンピースが入って、上には目玉焼きがひとつ乗っています。
ウェットな仕上がりかなと思いましたが、口当たりは意外にほろほろとしていてスパイスの香りは爽やか。
レモンとスライスオニオンで「味を立体にしていく」と説明がありました。
いい表現。
味を立体にしたところへ加えて目玉焼きの黄身も割って、四次元の世界に。
旨みの強いキーマと、卵黄のコクがガシッと噛み合う様子が気持ちいいです。
マサラチャイ、カレーリーフ&ジーラビスケット。
クラシックなインド式のデザートタイムということで、チャイとビスケットを追加しました。
カレーリーフ&ジーラビスケット。
厚みがあってガシッと焼かれたビスケットは、カレーリーフとジーラ(クミン)の香るもの。
素朴な味わいと、香り立つスパイスが意外な組み合わせです。
イラニチャイとの飲み比べで注文したマサラチャイ。
サラッとしている分こちらの方がモコモコと泡立って注がれているかも。
紅茶の香りはこちらの方が膨らんで感じられる気がします。
というわけで、マニアックながら素朴なお料理で、海外に行った気分を味わえるようなお店でした。
また是非是非伺いたいなと思いつつ、ごちそう様でした!