日曜のお昼頃にふと時間ができたので、久々に「TAPiR(タピ)」さんのカレーを食べに行くことに。
結構席は埋まっていましたが、待たずに入ることができました。
僕の後ろには少し待っている方がいらっしゃったようです。
牡蠣豆乳と豚軟骨。
それぞれ単品のメニューもありましたが、ここで食べないと後悔することが目に見えているので両方付くセットにしました。
牡蠣豆乳。
赤いのはラー油かと思いきやチリオイルか何かだったかもしれませんが、全体に台湾の朝ごはんを思わせるようなビジュアルになっています。
たっぷり牡蠣の他に、白菜入り。
牡蠣の出汁というよりペースト状にした牡蠣が入っていそうな濃さ。
とにかく濃くて濃い牡蠣です。
そして具としての牡蠣は、ほぼ生牡蠣みたいなちゅるんちゅるんの状態で入っていました。
はらはらのバスマティライスと、もちもちのシナモン揚げパン。
豆乳スープと揚げパンということでいよいよ台湾を感じる組み合わせに。
シナモンが練り込まれた生地がむぎゅむぎゅに詰まって、油条よりは優しい口当たりでドーナツに近い感じ。
メニュー上は「スープ」とされていた豆のスープ。
イエロームングダルは、自分ではお粥みたいな煮崩し方で使うことが多いのですけど、こういう食感も美味しいなあと気付かせていただきました。
豆は香りがいいですよねえ。
豚軟骨。
とろんとコラーゲン質がとけ出していますが、柔らかすぎず微かに芯の残る仕上がり。
これくらいに仕上げるのって調理から目を離せないので大変そうですが、付きっきりで火を入れているのか、店主さんが「天才」と言われる所以か。
割と辛めにしているのも、軟骨の過剰なマイルドさで味がぼやけないように整えられていらように感じられて、心地よい刺激になっていました。
ミートローフ(鶏、青バナナ)。
以前「TAPiR」さんのミートローフをいただいたことはありましたが、そのときはビーフだったこともあってまったくの別物が出てきました。
鶏ハムっぽさもありつつ弾力のある質感で、青バナナはバナナというより芋よりの歯応え。
仕上げにかかっているガーリックチップのようなものと、胡椒もビビッドに効いていました。
セットメニューに付いていた焼菓子と、全メニューに付くマサラティ。
食べられるスティック菓子をマドラー代わりにされているのですよね。
焼菓子。
メニューに詳しい説明がなかったのでどんなお菓子が出るか全く分かっておらず、こちらのお店のことだから変わったものが出てくるのかなとも思って身構えていましたが、予想外にごくシンプルなマドレーヌ系のスタイルでした。
「TAPiR」さんくらい個性が立っていると、「普通」も却って特徴になるのだなと感心して、人間に置き換えても個性が立っていることは武器になるよなあと我が身を振り返っていたのですけど、
中から比較的酸味の尖った感じのレモンのコンフィチュールみたいなものが出てきて、マドレーヌでいうところのオレンジを尖らせたエクストリームマドレーヌだなと思いました。
裏の裏の裏をかかれて大満足でごちそう様でした!