この日は夕方に時間ができたので、前々から気になっていた練馬春日町のコーヒー屋さん「純喫茶キラーズ」さんへ。
自家焙煎、自家製のお菓子を出すお店で、メニューには「私の考える『純喫茶』とは静かな『空間』で『純粋』に珈琲を自由に楽しんで頂く事だと考えております」と記載がありました。
まずはコーヒーから。
確か店名を冠したキラーズブレンドをお願いしたと思います。
カップは美しい青の映える大倉陶園のブルーローズで、花の輪郭の淡さのイメージに合う甘い余韻の綺麗な深煎りのコーヒーでした。
砂糖は使わないのだが、と思っていたら…、
シュガーポットではなくプリンでした。
黄色の濃いプリンです。
器といいスプーンといい、こだわって選ばれたことが感じられます。
中にあまり火の通っていない部分があったのですが、もしかしたらやさしくじっくり火を入れたやわらか仕上げということなのかも。
底にはカラメルソースが隠れていました。
王道ながら個性もはっきりと感じられるコーヒーとプリンでした。
せっかくなのでコーヒーとお菓子ともう1品ずつくらいいただいて帰ろうかなと思っていたところ、店主さんと常連さんが「一見さんは大体コーヒーとお菓子を召し上がって帰るけど、常連は2杯、3杯、2品、3品と追加してくれるから支払いも2~3倍になってる。本当に常連様様」みたいなお話をし始めていて、何だか逆に追加注文しづらい空気に。
とはいえせっかくなので追加しました。図太い。
アイスカフェランベルセ。
ランベルセはフランス語の「renberse」で「ひっくり返す」という意味。"reverse"みたいなことでしょうか。
コーヒーよりも牛乳の方が多い「逆転した」カフェオレを指すようです。
ひと口目はずっしりと重いコーヒー、ミルクと混ざるごとに甘さを増していって、カフェオレというよりラテにも近いキャラメルのようなコクと、ミルクティーのような香り高さを感じました。
合わせるお菓子は抹茶のシフォンケーキ。
実は最初「オレグラッセ」という別のコーヒーをお願いしていたのですけど、「甘い×甘いになってしまいますが大丈夫ですか?」と聞いていただけたので、それは確かにと思って砂糖を使っていないランベルセに変更したという経緯がありました。そういうご確認ありがたいです。
抹茶のシフォンケーキは小豆入りで、口当たりのやわらかさの中からギャップのある苦みと渋みをはらんだ濃い抹茶の風味が飛び出してくる1品です。
餡子と生クリームが添えられているのを交互に載せながら1口ずついただきました。
店主さんがbuck-tickのファンで、メンバーの方がご来店されたこともあるのだとか。
ファンの方のご来店も多いようですが、店内で布教活動もされていそうで常連さんがハマっていく途中みたいな話をされていたのが面白かったです。
また他のコーヒーメニューやお菓子メニューも気になるので、色々いただきに伺いたいなと思いつつ、ごちそう様でした!