少し前から気になっていた魯肉飯のお店「貯水葉」さんへ。
もともと神保町で間借り営業していたお店が、満を持して曳舟で実店舗を持ったそう。
店名は、店内の壁にぎっしり配されたビカクシダの水を貯める葉のことだとか。
小皿に、しめじのラー油炒めとキャベツのクミン炒め。
お茶は金宣烏龍茶だったかと思います。
メインの魯肉飯、スープが登場してこれでひと通り。
SNSで写真を見かけてはいましたが、実物は「魯肉飯はこうあってほしかった」と思わされる、さらに魅力的なビジュアルです。
丼というよりは茶碗に盛られているため、肉が暴力的な溢れ方をしている魯肉飯に対して、白木耳の薬膳スープはとても上品な佇まい。
甘い香りが漂っていて、そういうスープかな?と思いながら口に含むと、味としてはちゃんと塩味で不思議な感覚。
香りで味にまろやかさを出したような、味わったことのないタイプのスープでした。
魯肉飯。
茶碗いっぱいに詰まったご飯の上に、皮付きバラの三枚肉、煮卵、高菜、たくあん。
そしてトップにパクチー。
これが入ることで、色みも締まります。
お肉は脂身が輝いて存在感のある仕上がりですが、食べてみるとホロッとほぐれる身の口当たりも心地よいことに気付きます。
八角なシナモンの甘い香りも含め、ちょうどよく一歩踏み込んだ濃さがあって、こういうのを待ってたんだ!と思わされる味がします。
煮卵は、雑な言い方をすると「コンビニでバズりそう」なくらい中毒性のあるパンチの強い旨さ。
タレがたっぷり染みていることもあって、ぎっしり詰まったご飯があっという間に消えていて、気付いたらかなり満腹になっていて驚きました。
また食べに行きたいし、カフェタイムの豆花もぜひ!と思いつつ、ごちそう様でした!