この日は大掃除やら家のことをして過ごして、だいぶ遅めのランチがてら夕方になって幡ヶ谷の「喫茶 壁と卵」さんへ。
カレー気分だったのですよね。
中途半端な時間にもかかわらず、店内はほぼ満席でギリギリ滑り込めました。
チキンカレー。
事前にメニュー説明で、他のカレーは丁寧に教えてくださいましたが、なぜかチキンカレーは「いわゆる普通のチキンカレー」というざっくり表現だったので逆に気になりました。
レーズンののったライスの脇には、スパイス系のお惣菜。
そして喫茶のカレーとしては珍しくパパドも添えられていました。
チキンは骨付きの手羽元。
骨離れよく、やわらかく煮込まれて、カレーソースには旨みがじんわり広がっています。
スパイスを力強く感じさせながらも、さらりと軽い調子のチキンカレーでした。
ポークビンダルー。
ビネガーというより玉ねぎの甘みと酸味が印象的な仕上がり。
カベタマプリン。
懐かしい銀のプリン皿にのって出てきました。
重すぎず、固すぎず、ほどよい弾力のあるプリン生地。
カラメルソース は比較的ビターで大人っぽい味わいです。
店名は言わずと知れた作家・村上春樹さんの2009年エルサレムでのスピーチの一説から。
もしここに硬い大きな壁があり、そこにぶつかって割れる卵があったとしたら、私は常に卵の側に立ちます。
お店の方の人柄で人が集まってきているような雰囲気のあるお店で、自分も通ってお店の歴史を知り、自分のことも知ってもらいたくなるような、そんなお店でした。
また絶対来ようと思いつつ、ごちそう様でした!