この日のメインの目的地を目指してやってきたのは下赤塚。
ギリギリ東京です。
駅からまっすぐ商店街を進んでいくと左手に。
ブランジェリー・ケン。
こちらのパンは一言で言うなら、ゴリゴリ。
ベーグルにサンド、菓子パンでさえもとてつもなくゴツいです。
さらにベーグルに関しては爆裂ボリュームの上に、はちゃめちゃなフィリングのメニューが所狭しとギュウギュウに並べられています。
突飛な組み合わせばかりで、メニュー名を見れば何が入っているかは分かるものの、訳が分からない感じ。
あまちゃんを連れてきたら何回「じぇじぇじぇ」と言うか分かりません。
いつもの調子でパンを選んで購入したら、物凄い重さになりました。
トリッパの煮込みのフォカッチャサンド(320円)。
ガバッとしてデローンという感じ(?)。
たっぷりのチーズとデロデロなスクランブルエッグがまず前面に出ています。
食べ進めると・・・、食べ進めても卵卵卵・・・間違えて買ったかと思うほどに卵が続きます。
柔らかなフォカッチャに浸みて余計柔らかになっています。
キドニービーンズなどの煮込みは段々と姿を現すのですが、肝心のトリッパはなかなか顔を出しません。
結局奥の奥に小さ目の2切れが入っているだけでした。
たまたまなのかこういうものなのか分かりませんが、やや期待外れ。
でも物足りなさは全くありません(笑)。
発酵バタークロワッサン(150円)。
クロワッサンも種類が多すぎで迷っちゃいましたよー。
こんなにクロワッサンがあるとは予習不足でした。
これが最も普通に近いクロワッサン。
ずっしりでガチガチです。
バリバリッと厚めな表面は、ベビースターラーメンの「ドデカイラーメン」を思い出すような食感。
中も厚めでしっとりもっちり。
瑞々しさはありませんがバターの香りも強いです。
クロワッサン・ナチュレ(180円)。
天然酵母を使ったクロワッサン。
ほっそりしていますが、ずっしり。
細マッチョというか、もはや細メタボ。
こんなに内臓脂肪が・・・(笑)。
クロワッサンというかもはやラップサンドのラップのような、むしろそれよりも分厚い層。
むにっむにっという食感はクロワッサンとは思えないようなものですが、こういうパンとして結構好きです。
キウイのクロワッサン(180円)。
名物、緑のクロワッサンです。
リキュールのブルーキュラソーを使って色を付けたクロワッサンにサワークリームとキウイをサンド。
サワークリームはヨーグルトっぽさのある甘いクリーム、キウイとめちゃめちゃ相性がいいです。
クロワッサンは特別変わった風味は感じませんでしたが、ナチュレの食感で意外と食べやすい。
見た目で売るサンドかと思いましたが、普通に美味しかったです。
イカスミとシーフードのベーグル(180円)。
中にはドライトマトとシーフード。
一口食べると驚くほどのイカスミの香りが。
想像を超えるはっきりとしたイカスミ感に思わずたじろがざるを得ません。
シーフードは冷凍のシーフードミックスっぽいですが、エビ、あさり、いか等がゴロゴロです、がイカスミのインパクトの前には存在感は0に近いです。
クセは強いですが、好きな人ははまります。
あんぱん(140円)。
普通系ですが、サイズは一回り大きいです。
にしてはかなりリーズナブル。
あんはじとっとしてがっつり甘め。
生地はソフトっぽい印象を受けますが、食べてみると意外にコシがあり、顎はしっかり疲れます(笑)。
ワニガメ(270円)。
こちらも名物の一つ。
想像以上にワニガメです。
カンパーニュ生地の中にくるみ、カシューナッツ、黒胡椒、プロセスチーズ。
ナッツはローストが足りないというかローストしていない?ようですが、粒が大きいです。
真ん中の甲羅部分がそういうパンになっていて、頭、手足、尾はカンパーニュ生地のみ。
生地のみの部分はただ固いだけの粉の塊で食べられたもんじゃありません。
味わいがないのですよね・・・。
パン生地へのこだわりが全くないというか、他のお店とは完全に違う方向にこだわっているというか。
ここまで我が道をゆくパン屋さんは初めてでした。
一歩間違えればパン屋さんとしてはどうかと思うようなパンなのですが、突き抜けすぎていて超面白いことになっています。
1つ1つが大きすぎるので1度に多く試しにくいのが玉に瑕。
チョイスミスをしたくなるようなお店です(笑)。
変なパンこそ食べるべき、失敗したなーと笑うくらいがちょうどいい気がします。
面白いです。