観光を楽しんだ後はしっかり食べましょうということで、昨年夏訪問したお店に再訪します。
なにわフレンチ Begin。
ちょっと怪しげなビルの4階にあって、知らなきゃ近寄ることはなさそうな立地です。
昌さんのブログでお馴染みのお店なので僕も巡り合うことができました。
食材のこと、日々のことをほんわか綴った「ますた」ことご主人のブログも人気。
この日もカウンターに「かれこれ5年くらいブログ読んでいます」という一見のお客さんがいらっしゃいました。
まずは去年と同じく柚子ジュースから(600円)。
「お箸で食べられるフレンチ」というコンセプトもお店の人気の理由のひとつ。
割り箸ですけど、ちょっと質の良いやつです。
メニューでは「ジュース」となっていますが、実は炭酸入りのこちら。
シュワシュワ弾ける炭酸と一緒になって柚子の香りが膨らみます。
名物のその日ある美味しい魚を使ったカルパッチョ。
少し前にますたのブログでこの魚が紹介されていたので、残っていればいいなあと願っていたのですよね♪
「キンギョ」とも呼ばれる真っ赤な魚で、こちらは7kgの大物だったそう。
アカムツと同系統ではあるものの、脂の入り方が違うのだとか。
かなり薄めに切ってありますが、コリコリと強めの歯応え。
そして一噛みごとにジュジュッと脂が溢れ出します、すごく。
少し〆てあるのか、締まった身はキメが細かく密の詰まった舌触り。
島根県のお醤油をベースにしたというソースはおろし玉ねぎがたっぷりで風味豊か。
フルーツも使っているのかな?と思うほどの甘さ。
実際のところどうかは分かりませんでしたが、とても美味しかったです。
MIXサラダ。
入れて欲しい食材等オーダーすることができますが、この日は完全お任せで。
1番右手前の大きな葉っぱは去年もいただいた陸わかめ。
「苦味が強いですがとても栄養があるので、頑張って召し上がってください」というフレーズも健在。
モロヘイヤのように粘りが出ます。
香ばしく焼いた海老の頭は海老せんべいのような。
痛いほど美味しいです。
こちらは自家製のツナ。
青森かどこか、北の方のびん長鮪だったと思います。
脂に移った旨みが美味い!
この時期には珍しいわらび。
アクもえぐみも感じずさわやかすぎるわらびでしたが、どこか春らしい装いも感じられました。
前菜でいただかなかった初玉子はここでいただきます。
パカッと、な!
黄身、濃!
白身の茹で加減が抜群にイイ!というのも珍しいです。
こんなに白身の食感に感じ入ったことはありません。
もはやこれ、新しい卵料理です。
「乗せ忘れました!」と後出しされた海老。
他、タコもトマトもパプリカもチコリもどれも鮮烈な印象を残す感激的な美味しさでした。
グツグツと煮えて登場。
本当に茄子とトマトばかりのラタトゥイユ、他には玉ねぎくらいかな?
ちょっとオイルが多めですが、これがビーフのような旨みがたっぷり浸みついた味わいもコクも深い絶品。
甘い甘い甘い!これ、トマトの甘さだけなのでしょうか。
だとしたらアマホリさん、すごいことですよ!
アマホリさん!ありがとう!
無農薬有機の白い玉ねぎ(300円)。
サラダに乗っていなかったので追加注文。
「正直今の時期はまだ玉ねぎの辛味が後から出ます」と、ますたから正直な説明がありました。
「でも糖度はめちゃめちゃ高いです、梨以上の糖度があります」とますたは胸を張ります。
シャクッシャクッと小気味良い食感、りんごや梨のような甘み。
確かに辛味が出ないではありませんでしたが、すごく美味しかったですよ。
ハチジョウアカムツの頭のオーブン焼き。
メインは肉料理も色々ありましたが、せっかくなのでカルパッチョで感動したハチジョウアカムツを満喫していくことに。
なかなか獰猛な顔をしています。
頬に乗せられたニンニクは有機栽培で無臭のものとのこと。
ホクッと甘く、ちょっと焦げが後味に。
皮目の感じは真鯛とかキンキに近いかな。
つまり、すごく美味しい皮目です。
皮下にしっかり脂が付いているので、パリパリしたりトロトロしたり。
ほぼ鶏皮なところもありましたよ。
目玉はどっろーんとしてじゅるじゅる。
これも醍醐味ですね。
美味い美味い。
身はしっとりしていたり、キュッとしまっていたり。
脂と旨みと、バランスがそれぞれ変化して食べ飽きませんね。
もう終わりかな?・・・お!まだあった!の繰り返しで随分食べ続けました。
いやあ、大ッ大満足でございました。
ますたともう少しお話したかった気もしますが、その辺はまだ2回目程度じゃあ仕方ないですね。
また伺います。
ごちそうさまでした。