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美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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築地の「高はし」でまぐろ甘辛煮、活物まこがれい刺身。

5月26日(金)、最近は金曜日の恒例になりつつある高はしさんへ。
 
この日は常連さんがやや多め、朝から和気藹々と賑やかなみなさんの会話の一端に大人しく混ぜていただきます。
 
※写真は5月26日のメニュー
 
このところ煮、焼き、刺身と3代目の縦横無尽のお仕事で毎日のように「おお!これは!」というメニューが用意されていますね。
この日は・・・これと・・・これを・・・
 
まずは粉山椒が登場。
 
ほう・・・これを合わせるわけですか。
そのお料理というのは・・・
 
まぐろ甘辛煮(1500円)。
デフォルトで温泉卵付き。
 
ブロックで買った刺身用のまぐろを柵取りした際に、端切れになる部分を煮て提供するようになったようです。
 
先日の鮪ヅケに続き、温玉が味変アイテム。
高はしさん2017スプリングのトレンドですかねえ。
 
こちらはかなり大きなブロック。
 
脂が抜けてかなり引き締まった身なので、ほぐす際はちょっと力んでしまうほどで煮汁が跳ねないように注意が必要でした。
 
運が良ければスジのところがコラーゲン質になっている部分に当たるようですが、今回は全体がギュギュギュと締まった身でした。
 
まぐろの香りは濃厚で満足感はありますが、ボリューム感から言うともう少しコラーゲンであったり脂であったり、別の要素が入るとなお食べやすかったかもしれません。
 
ただこの山椒は素晴らしくよかったですね。
ねぎま鍋に粉山椒は定番といっても差し支えない相性かと思いますので、その応用といったところ。
 
海のものから山のもの変わったかのような、乾いた木のような香りが心地よいです。
 
温玉、特に卵黄もありがたい存在でした。
 
リーンめなまぐろの身に、リッチさを与えてくれますね。
 
というわけで皿全体としてバランスの取れた1品だったと思います。
 
まこがれい刺身。
刺身の切り立ての豪快さでいうと、隣のお店がどうしても注目を集めてしまいがちですが高はしさんもなかなか。
特にこういった白身の厚い取り方は背徳感があるのですよね。
 
まあ白身に関しては厚く切ればいいというものでもなくて、薄造りが合うから薄造りにされることが多いのだと思いますが。
 
でも殊、高はしさんのお刺身に関してはこの厚切りがたまらない幸福感を呼んでいるのは間違いありません。
「なんだ、白身も厚い方が美味しいんだ」と誤解を生みかねない正解感。
 
脂の入り方がいいのか、口の中でじわりと融けていくのですよね。
旨みを強く感じる味わい、口から鼻にかけて濃密になぞっていく香り。
 
芯の通った力強い味わいながら、白身らしくさっぱりしたところがいいですね。
 
最近は登場機会が少なくなっている高はしさんの白身のお刺身。
また出ているときはしっかりと押さえておきたいと改めて心に誓った朝でした。
 
ごちそうさまでした!

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