最後に何かひんやりして甘いものを…と思いついたのは、千駄木の「薫風」さん。
お店に着く直前に、脇を風のように早歩きで抜き去って行かれた方もお店に入られて、どうやら常連さんのようでした。
お店に入って店主さんにご挨拶。
「今日は何で見ていらっしゃったんですか?」
「3回目です」
安定の覚えられなさを発揮です。
阿里山金萱茶(700円)。
台湾のウーロン茶。
左の茶葉を右奥の急須にすべて入れて、熱湯を8分目まで投入。
砂時計を返して3分。
手作りチックなミニチュア鍋掴みで急須を持って、注いでいきます。
右の背の高い器に1杯分注いで、左の背の低いのに移します。
右の器は残り香を楽しみ、飲むのは左の器から。
急須の中身は奥のピッチャー代わりのビーカー風容器に移してしまいます。
5、6煎目くらいまではいけるそうで、味が出るのは3煎目くらいからだとのこと。
ハーブやちょっとピリッとしたスパイシーなところもある香り。
甘夏の寒天ぜんざい(500円)。
他にいちごとレモンもあったようですが、先ほどの常連さんにラス1のいちごを持っていかれました。
そしてなぜか僕が甘夏をいただき始めると、常連さんはレモンを絶賛し始めるという…ぐぬぬ。
いいんです!僕は甘夏をいただくんです!
下から寒天、大納言、ジャスミンのシロップ、甘夏のコンフィチュール。
ちょっとキツめの濃さのジャスミンは、苦みさえ感じます。
でもその苦みと大納言の風味がとてもよく合いますねえ。
ただ、甘い×甘いの組み合わせなのはちょっと。
ジャスミンはシンプルに苦み要素にはできなかったのかな。
そしてメインの寒天へ。
寒天は結構固め。
バツンと強い弾力と歯切れ。
印象に残る1品でした。
お茶との相性もよく感じましたが、甘さが口に残るのをさっぱりしてくれる感覚だったという面はあるかもしれません。
味のバランスがイマイチにも感じましたが、その辺りはおすすめのお酒と合わせることで帳尻が合うのかもしれません。
他の方のご感想も伺ってみたい次第です。
また今回いただけなかったメニューなど、他のお菓子も楽しみにしています。