7月31日(水)、清澄白河の「il tram」さんがこの日、貸切営業をドタキャンされたということで急遽アラカルトのみの居酒屋スタイル営業をすると発表されたのですよね。
いつかやろうと、以前から温めていたネタのようですが、この機会に思い切ってやってみることにしたそう。
というわけで、いつもとは違う居酒屋営業用の暖簾を下げて、シェフがばっちり決めてくださいました。
開店前にお店に着いて、難なく入ることができたのですが、平日の突発的なイベントだったこともあって、夜が更けるほどに次から次へとお客さんがやっていらっしゃったようでした。
いつものコースで出てくる料理も一部混じっていますが、基本的には名前を見るだけでほっこりする系の居酒屋メニュー。
当日のアドリブでここまで用意されるのがさすがです。
いつもはコースのみの営業をされているので、お料理のオーダーを受けている姿が新鮮。
「はい、…しめ鯖を…ひとつ。しめ鯖、しめ鯖?いくらでしたっけ?すいません、注文と一緒に金額も自己申告でお願いします」
ということで、お客さんが値段まで読み上げるスタイルになりました。
せっかくなのでブラッドオレンジジュースなどいただいちゃいます。
ちょこちょこっと食べてサクッと帰ろうかとも思っていましたが、さすがにシェフおひとりで注文を取ってドリンクを出して、お料理を準備するところまで孤軍奮闘されているので、すっかり日は暮れディナームードに。
ムーディーな中、しめ鯖。
直前に炙って提供されました。
しっかり身は締まっていますが、甘みで角の取れたまろやかな味。
イルトラムさんらしい「やさしさ」の滲むしめ鯖ですね。
アジ南蛮漬け。
イルトラムさんではちょっと珍しい揚げ物メニュー。
もう大分辺りは暗くなったので、写真の色味がアレな感じで。
こちらもやや甘めの味付け。
玉ねぎと一緒に鷹の爪もたっぷりで、ぴりぴりします。
人気ナンバー1と言ってもよさそうな、早々の売り切れっぷりを見せた肉じゃが。
お肉の他に玉ねぎ、人参、インゲンと色々入っています。
色々入っていますが、主役は完全にじゃがいも。
お前よく形を保っていたな…と思われるほど、首をかしげたくなるくらい芯の芯まで味が染みていて、とても美味しかったです。
「誰も頼まないなと思っていたんですよね」
とこのタイミングで打ち明けられたフォカッチャを注文。
どこにも書いてないなと思っていたんですよね!
最後はお店の定番メニューであるサルシッチャ。
メニューごとに注文した人の分を全員分まとめて作っていくスタイルだったので、1番最後だったこのお料理が出る頃には9時を回っていました。
アジアーゴのとろけるチーズソース。
こうしていただくとこのメニューは、イルトラムさんと居酒屋料理の中庸な感じがして面白いですね。
ひと通り料理を終えたシェフと少しお話しながらジンジャーエールを〆にいただきました。
というわけで、ずっと計画していたとはいえ、急遽の開催でこれだけ形にされたシェフはさすがという他ないなあと思いながら楽しませていただきました。
18時に来てサクッと帰るつもりが、結局22時半になってしまったので、営業スタイルについては次回の開催での変化に注目したいところです。
とても楽しかったので、また機会があれば人と一緒にお邪魔したいなと思いつつ、ごちそう様でした!