続いて「とんかつ八千代」さんへ。
八千代さんは何種類かお湯呑みがありますけど、これはあまり出てきたことがないかも。
築地時代に外国人観光客さんが増えてからこういう柄が喜ばれたようで、何種類か用意されていたのですよね。
京都なんて、都民にとってさえ物珍しい遠いお国になってしまいました。
この「日本的」なお湯呑みが日の目を見る日がまた来ることを願うばかりです。
この日の煮物は、小じゃがのひき肉餡かけ。
肉じゃがのいいところを詰め込んだミニ肉じゃが感があります。
つるんと皮を剥かれた小じゃがの口当たりがポイントですね。
メインはとんかつのカレーがけ。
この日はおうち系のカレー気分だったのですよね。
玉ねぎの甘みと牛乳でマイルドに仕上がった八千代さんのカレーソースは、味のしっかりついた衣をやさしく包み込むバランス。
くたくたに炊かれた野菜や、フレーク状になったお肉が残っていて少し味わいにリズム感があります。
もっと分厚いとんかつのメニューもあるのですけど、カレーに合わせるのはそれにちょうど合うボリュームのお肉。
やさしい味わいのカレーソースにじゅわっと味の濃い脂が浸み入ります。
やさしい味わいのカレーなのですけど、とんかつとの相性が見事にマッチしているので食後は「美味しいカレーを食べた」という感覚が残るのですよね。
定期的に食べたくなる八千代さんのカツカレー。
今回も無事にお腹も頭も満足させて、ごちそう様でした!