段々と暖かくなってきたこの日。
例によって朝は豊洲市場の「米花」さんにお邪魔します。
少し前は市場の人出も波があったように思いますが、ここしばらくは下げ止まりしている印象。
まずはまぐろ刺身が登場。
「今日はすげえぞ~~」という言葉を添えて運ばれてくるときはトロ寄りのまぐろが出てくることが多そうです。
角が立ってキリッと立ち上がる中とろ。
実に「米花」さんらしい出で立ちであります。
断面を見るとグラデーションで赤身寄りの部位も見受けられて、味わいにも立体感のあるまぐろでした。
乳酸発酵で味の深い白菜漬け。
モリモリです。
続いて熱々の丼で汁物が登場。
たっぷりの白菜の下から、ひょっこり白身の魚が垣間見えますが、この魚は…、
ほっけ!ほっけといえば焼き物で食べることがほとんどで、「北海道では刺身でも食べる」くらいのイメージはありますが、汁物は聞いたこともなかったかも。
ほわほわにやわらかな身質と、なるほど濃厚なお出汁が汁全体に行き渡っています。
白菜も旨みをたっぷり吸っていますねえ。
とどめのメインは牡蠣味噌。
市場でもあまり見かけないレベルに大きめの牡蠣が、7粒くらい盛られていました。
大きいのはもちろん、浅めの火入れが絶妙でぷりっぷりに膨らんでいるのですよね。
やや甘めの味噌に、牡蠣の旨みがじゅんわじゅんわ。
余熱で火が入らないうちにぱくり。
下の方は少し熱が入ってしまっていましたが、締まった身は旨みが凝縮してこれはこれでよし。
「米花」さんらしさと冬らしさの名残りも感じられて、大大大満足の朝ごはんでした。
ごちそう様でした!