代々木でかき氷をいただくべく初台からふらふら歩いていたところ、よさげなお店を見かけて看板を確認すると「ル・スフレ」と見覚えのある店名が書かれています。
広尾で30年にもわたって営業されたのち2016年に惜しまれながら閉店したスフレ専門店と同じ名前だったのですよね。
メニューやスフレの食べ方の説明書きを拝見すると、完全にあの名店のそれ。
僕も閉店にはショックを受けた身だったので、突然の再会にそわそわしてしまうところがありました。
①スプーンで真中に穴をあけ
②軽く混ぜたソースを全部流し込み
③生地とソースをからめながら一気に口へ運びます
④スフレはデリケートな温々のデザートです。気泡がしずまない温かいうちにお召し上がり下さい
広尾のお店が閉店した後は自由が丘の支店が本店になっていたようですが、息子さんが営まれていたその自由が丘店が移転してきたということのようです。
小さな銅パンに入ったソースが登場。
そろそろスフレが出ます、の合図です。
今回の注文は基本のヴァニラのスフレにしました。
「久しぶりだから」という気持ちと、そもそも息子さんの作るスフレをいただいたことがなかったので最初はやはりシンプルなものをいただきたかったのですよね。
ほどなくしてスフレが登場。
ここからは一刻を争う時間との戦いです。
シャープながらやわらかさのある線。
この辺りに卵らしさというか、スフレらしさのようなものを感じます。
上面もスッと真っ平。
きめ細かい焼き肌。
この形、ハリが崩れる前にいただくのがスフレ専門店の醍醐味です。
いざ!
スプーンで真中に穴をあけて……
ソースを注ぐ!注ぐ!注ぐ!
ふわとろしゅわと、淡いようではっきりした食感が魅惑的に口全体を包み込みます。
軽やかなスフレと緩めながら風味濃厚なヴァニラのソース。
決して絡めすぎないように、しかしある程度は入念に混ぜ込みながらスフレとソースが同時に口に入るようにいただきました。
広尾で閉店した際に、もっと色々なメニューを食べておけばよかったと後悔したのを思い出しました。
願ってもない機会が到来したので、今度こそという気持ちで通い詰める気持ちになりながらごちそう様でした!