この日も間借り営業されているコーヒー屋さんにお邪魔すべく代々木上原へ。
今回は2度目の訪問となる「珈琲木の下」さんです。
店主さんは福岡の「珈琲美美」さんで働かれたのち、ネル枠の製作、販売も手掛けつつコーヒー豆を焙煎し、たまにこうしてコーヒーを立てる機会を使ってくださっているのですよね。
ハラル、きの丸。
間借り営業のたびにコーヒーのお供を新調されていらっしゃいますが、今回は手作りの薯蕷饅頭とのこと。
お店の名前の「木の下」と、可愛らしい形を指した「丸」を組み合わせて「きの丸」なのではないかと思います。可愛い。
甘みはきび糖、餡から炊いたということでやわらかさのある味わいに仕上がっています。
主張は控えめに、コーヒーと連れ立って半歩後ろを歩くような存在感です。
コーヒーはブレンドのメニューからハラル。
ハラルというとエチオピアの豆の産地で、単一豆のメニューとしてよく見かけますが、これはブレンドとのこと。
ハラルの豆のロット違い、あるいは焙煎度違いでブレンドしたということ……?と思いましたが、何と答えは豆を焙煎する前に水洗いしたかしていないかの違いだそう。
「美美」さんの森光さんが豆を水洗いして焙煎するスタイルだったので、こちらの焙煎も基本的にそれに倣っているそうですが、あえて水洗いしないで焙煎したものを混ぜているということのようでした。
水洗いする、という工程を重視しているからこそ、そこを省いた焙煎の特徴というのを探ったブレンドという趣旨に感じました。
といってただ1杯飲む客の側としては「美味しいなあ」と思うしかできないのですけど、「珈琲木の下」オタクになりがいのあるお店だなあとも感じたのでした。
大満足でごちそう様でした!