というわけで代々木上原を早々にあとにして、やってきたのは築地。
この日は午後の寿司大に参戦する予定だったのですよね。
毎週メンバーの違うこの企画(?)ですが、この日はみなさん色々あるそうで僕とMさんのみでした。
といっても色々な方の激励をいただきましたけどね!
序盤はスススッと進んだので「3時間かからないかも」という予想もありましたが、3時間は並びましたね。
14時で行列を打ち切るので、それ以降にいらっしゃったお客さんに説明をする役回りなのがちと心苦しかったです。
ほぼ12時間ぶりの来店。
みなさんとにやにやしながらご挨拶します。
16時を回った辺りから随分寒くなっていたので、熱々のお茶が嬉しいです。
残りのネタが限られているので、お好みで頼みながらYくんにおすすめを握ってもらうスタイルでいきます。
玉子焼き。
朝と形が違いますね。
サイズも少し大きめ?
この時間でも出来立てをいただけます。
握りは太刀魚から。
炙って塩して。
皮目の香ばしさと身の脂の口どけ。
帆立磯辺焼き。
Yくんがサプライズで出してくださいましたが、お店に入る少し前に暖簾から店内を覗いたMさんが、
「あ、今厨房に帆立が2つ運ばれたから多分磯辺焼きが出ますよ」
と仰っていたのでサプライズ失敗。
Mさん!頼みますよ!(笑)
いつもよりしっかり焼きでミチミチ詰まった繊維から、旨みに変わり始めた甘みが濃厚。
醤油と七味の強い味にも負けない帆立のたくましさを堪能できます。
しまあじ。
朝いただくものに比べたら角が立っていないかな?
舌に絡むねっとりしたしつこさが加わって、旨みも強くなったように感じます。
銀皮は変わらず涼しげ。
鰯。
もう終わるでしょう!という時期ですが「そろそろ終わり」が長い気もします(笑)。
ピークに比べると脂は大分弱くなりましたね。
といって味が濃く感じられるわけでもなく。
とはいえ嫌な味がするわけではありませんし、脂乗りもかなりのものです。
ボタンエビ。
思ったよりも甘みは少なく旨みの濃い味。
定番ネタのひとつですが、多分いただくのは初めて。
食感は濃密。
想像していたより大人向けかも。
鰆。
Yくんの「いいとこ残しといたから!」の言葉通り、いいですねえ。
味といい食感といい、ドロリと濃厚。
かといってクセのない味わいで、いい意味で印象に残りません。
その一瞬で味わう美味しさです。
炙った皮目ももちろん香り付けに。
厚みがあるのもよく分かりますね。
やや遅めのタイミングでアラ汁。
これが熱々だったのですが油断してグビッと飲んでしまい喉がっ・・・!
慌てて応急処置にグビッと飲んだお茶は、おかわりしたばかりでこれまた・・・(苦笑)。
カマス昆布締め。
朝並んでいる際に昌さんに「カマスは昆布締めが美味しい」と聞いていたのですが、いただきそびれたので気になっていたのですよね。
「塩、醤油、ポン酢、ワサビ醤油・・・」
ワサビ醤油でお願いします!
イメージする昆布締めとは違って、それほど身は締まっていません。
水分を抜くことで脂だけ残って、比率的に「脂の乗った魚」感が増した感じ。
もともともっちりした身質がトロッ融ける脂身と化していました。
ここで終了しようかと思いましたが、Yくんがお隣のMさんに、
「はい!青森の鯖!・・・と今日は炙っちゃいました!」
と2貫並べて出しました・・・!
そして、目の前のケースに鯖が1貫分だけ残っているのですよね。
・・・炙ってもらえますか(笑)。
鯖炙り。
身が白くなってしまうのがちょっと惜しいですが、焼き色の付いた青魚の皮目は魅力が増しますね。
舌に触れた瞬間はやはりパサッとしてしまいますが、それにガッカリするか否かくらいのタイミングで内側の生の要素が溢れ出してきます。
懸念していた血合いもむしろ旨みが増して食感もよりトロリ。
生とどちらを選ぶかと言えば生を選びますし、塩焼きとどちらを選ぶかと言えば言わずもがなですが(笑)。
変化球としてはとても面白かったですし、2貫目であれば大いにアリだと思います。
というわけでこの日2度目の寿司大はこれにて終了。
噂に聞いていた、終了間際独特の空気を堪能することが出来ました。
朝イチで入って1時間で出たら6時。
7時から並んで5時間で入って12時、1時間で食べたら13時。
そしてこの日のように14時から並べば3時間で入って17時。
一日三食・・・イケ・・・いやいやいやいや(笑)。
とても美味しい一日でした♪
ごちそうさまでした!