5月12日(土)、この日はお誘いいただいて寿司大さんに参戦。
連休明けというのは、世間一般の「お出かけ疲れ」のご多分に漏れず築地も普段ほど混雑しないというセオリーのようなものがあるので、この日程にしたところもございましたが、ここ最近ではまあまあ行列が延びていましたね。
とはいえみなさんとお話ていたら、あっという間に着席。
そして着席したらご挨拶。
久しぶりに団体でよろしくお願いします。
はて、なぜか割り箸が1本。
理由は分かりませんでしたが、とりあえず交換していただきました。
焼き物は帆立の殻焼き。
常連さんは結構よく召し上がっていますが、個人的には初めて注文。
貝柱だけでなく、ヒモ他の部位も一緒に焼かれているのですね。
想像していたより豪華な盛り。
火が入ってもこのサイズ。
身は締まっていますが、噛むとほっくりほぐれて、立ち上る湯気が磯の香り。
ひもに、生殖巣、それからエラもあったように思います。
バラバラになった部位を1品で堪能するという食べ方はあまり記憶にありませんが、食感、味わいのバリエーションが豊富で楽しかったです。
アラ汁。
この日は鮭鱒系の皮目っぽいのが入っていたので「サケだ」と呟いたら、勘違いされて、
「サケ?つまみにする?握りにする?」
と聞かれてしまったので、とりあえず握りでお願いしました。
玉子。
ご一緒した方が「4つカット」という注文されていて、それも楽しそうでした。
真鯛。
食感は軽めですがクニクニ。
「熟成」というよりは「鮮度」寄りの軽い香り。
本マス。
この日は桜マスでも、大目マスでもありませんでした。
香りはクセがなく軽やか、それでいて個性の出たもの。
皮下の脂の層、身全体の含み持つ脂、どちらも強い脂乗りです。
トコブシ。
「あと2つだよ!」とお声かけいただいて注文しましたが、実はまだたくさんあったというオチに。
とはいえそのまま注文。
コリッと食感が小気味よいですね。
香りは想像より弱め。
太刀魚。
注文時「脂すごいけど大丈夫?」という確認が入ったほど。
言われて構えて口に入れてもちょっと驚きを禁じ得ない脂乗りで、「脂に太刀魚の香りが乗っている」と表現しても過言ではないくらいでした。
ベシャメルソースのように濃厚な脂がシャリに絡みます。
炙りがもう少し強めの方がよかったかもしれませんねえ。
真鯖。
身幅が大きくて身色が綺麗だったので注文しましたが、想像した脂乗り満点のタイプではなく、さっぱりさわやか青魚の香る個体だったようです。
ゴマ鯖っぽい印象でしたね。
ガリをつまみながら最後の注文を思案。
軍艦、軍艦を…と考えていたら、お隣の方の鶴の一声で…、
アジなめろう。
この日つまみで注文していらっしゃる方がいたのですよね。
モリモリに盛ってくださっています。
味噌ではなく生姜風味にしてあるのだとか。
ネットリした濃密な舌触りにツンと香る生姜。
海苔の香りも加わって、振れ幅豊かな味わいですね。
もともと2年前に移転する予定だった頃は「築地で50回訪問に届かなかったな」などと思っていたものですが、今や記念すべき(?)65回目を迎えましたね。
せっかくですから、自分の過去記事なども見返しながら、これからの注文を考えていきたいと思います。