先日から色んなお店で食べ始めたバスクチーズケーキをこの日もまたどこかで…、と思って蔵前の「茶室小雨」さんへ。
すぐそばにある「喫茶半月」さんの系列店なのですけど、メニューはまったく違っているということで気になっていたのですよね。
こちらは「茶室」というだけあって、紅茶に力を入れているよう。
バスクチーズケーキ、セイロンミルクティー。
「喫茶半月」さん、さらにはもうひとつの系列店である田原町の「from afar」さんも同様ですが、内装、お菓子、食器などどこをとっても「素敵…」と思わず口からこぼれるセンスの溢れっぷりなのですよね。
シンプルなバスクチーズケーキに、添えるのは生クリームだけ。
真っ白なお皿に金のフォークという組み合わせは気品がむんむん漏れ出してきます。
バスクチーズケーキとしては焼きは浅めな方かと思いますが、それでも表面は近くはしっかりと歯応えのあるねっちり食感に仕上がっています。
中心近くはねっとりとろりとクリーミー。
ほのかな酸味でさわやかな後味が残ります。
表面はもっと焦げっぽくするお店もありますが、こちらはあくまでも美味しそうな「焼き」の範疇。
ホールの状態で見たらさぞ美しかろうという色付き方をしています。
背中はややゴツゴツ。
整っていないように見えて、下から上に向けてはしっかりグラデーションになっているのが見て取れます。
個人的には、上の方の感じが好みです。
シンプルなケーキの後味を、さらに和らげるような生クリームのポジション。
これはケーキの味を変えることよりも、紅茶との間を取り持つような意味合いがあるように感じられました。
セイロンミルクティー。
上品なカップの中で、しんと佇む水面がただただ美しいミルクティーです。
ミルクティーというと紅茶と牛乳をそれぞれ最適温度に調整して合わせていく、いわば科学的な飲み物ですから、緻密な手際が要求されるのですよね。
ミルクの甘みと紅茶の香り、このメニューはシンプルさで魅了する1杯だったのだと思います。
この日の気分にぴったりでした。
また他の紅茶メニューも気になるものがたくさんあったので、雰囲気のいい空間でまったりしたいときに伺いたいと思います。
ごちそう様でした!