久しぶりにお寿司を食べたくなって、ふらっとお邪魔できそうだった笹塚の「立食い鮨 鮨川」さんへ。
予約なしだったので少し待ちましたが、飛び込みで入れるお寿司屋さんの存在はありがたいところ。
手元の紙メニューに20種類のネタが記載されていて、梅コースなら右から10貫、竹は15貫、松なら20貫とわかりやすいコース設定になっていました。
内容が見えているので、何を食べたいかでオーダーを決められます。
追加もOKとのことだったので、1番軽いコースの梅に3貫付ける形で心を決めました。
全てスマホから自分で注文を通すシステムが新しいです。
ガリは甘めの味付けですが、生姜独特の辛みも口に残るもの。
千葉・千倉のあおり烏賊。
烏賊は少し身が緩み始めたくらいの熟成感。
シャリは赤酢を使って色づいたもので、甘みと酸味に限らない深みのある味です。
熊本・天草の赤矢柄。
ちょっと脂があって、弾力がありつつしっとりした独特の食感。
日によってこういった変わり種のネタもあるようで、これは通いたくなります。
佐賀の小肌。
〆は軽め。
目の前で握られる握りはやや小振り。
ひょいっと口に入れて、次々に食べ進められます。
宮城・気仙沼の真そい。
赤矢柄と比べるとやや歯応えがあります。
長崎の真鯵。
脂はあまりありませんが、旨みと香りを味わう1貫でした。
静岡・御前崎の生しらす。
白魚の軍艦は結構いただいたことがありますが、生しらすをお寿司でいただいたことはあまりないかも。
ねっとりシャリに絡みついて、馴染みのいいネタですねえ。
富山・魚津の鰆。
とろりととろける質感で、チーズのような旨みの深さがありました。
鹿児島・奄美の生本鮪赤身。
ちょっと漬けになっていて、表面だけねっとりめ。
冬のまぐろらしい重めの旨みがあります。
広島の煮牡蠣。
ときどきカウンター越しに香ばしさが漂ってくると思っていましたが、正体はこちらでした。
煮牡蠣を炙って握りにしてあります。
ぷりゅっとほぐれる牡蠣独特の食感から、個性の強い風味を炙りの香りがかき立てるような1貫でした。
「おかわりいかがですか?」と聞かれたので、お茶のつもりでお願いしたらガリが出てきました。
とはいえガリはガリでむしゃむしゃいただきます。
コース最後の1貫は、長崎・対馬のはまふえふき。
ちょっと筋肉質な印象の歯応えのある身質にも思いましたが、身とミルキーな脂がとけ合った、白身の中とろみたいなネタでした。
ここからは追加の握りです。
愛媛の〆鯖。
個人的には東北の鯖の方が好んで注文しがちなのですけど、愛媛ってあまり食べたことないかもと思って追加してみることに。
〆がごく浅めで、ちゅるんと生のように艶かしい鯖でした。
平すずき。
比較的厚みのある切り付けで、ねっとりした質感が際立ちます。
後に残る香りのいい脂。
宮崎の車海老。
2番目に高価なメニューだったので気になってオーダー。
この価格帯としてはしっかりサイズがあって色鮮やかな海老で、ぱっつんと強い歯切れから広がる香りも魅力的なものでした。
気軽に通えそうなので、伺う頻度を上げれば上がるほど楽しみの増えそうなお店だなと思いつつごちそう様でした!