お久しぶりに牛込神楽坂「TAPiR」さんへ。
いつも想像をいい意味で裏切るメニューを提供してくださるこちらのお店ですが、今回はSNSで「カリフラワーの山」と発表されていて、想像することも許さないメニューで気になって仕方なかったのですよね。
タンドリーリ・ゴビ(カリフラワーの山)。
シャバシャバのスープ上のカレーのど真ん中に、スパイスマリネして火入れされた感じのカリフラワーがドンと鎮座ましましています。
なぜか躍動的に盛り付けられたえのきの素揚げ。
スープはヴェジのみなのか、サラッとしたタイプなので、えのきがコクを加えています。
スープには野菜の甘みや旨みがとけ出していて、やさしいながらも力強い芯のある味わい。
淡白とも思えるカリフラワーが物理的なだけではなく、味として中心にどーんの据えられた1皿でした。
いつにも増して言語化の難しいお料理だった気がします。
とうもろこしパンとおからチャツネ。
とうもろこしパンは注文ごとにフライパンで仕上げていたような。
独特なコシのある生地に、コーンの甘みがたっぷり。
どうやったらこういう発想になるのか想像もつかない、おからチャツネ。
今回はデザート(栗、紫芋)も注文してみました。
こちらは定番のマサラティーと美味しいマドラー。
モンブランっぽいグラスのデセール。
栗のペーストと紫芋のムース、さらにお酒の利いたオレンジのムース。
食感が近そうで結構違う3つの要素の組み合わせで、紫芋のムースは芋の質感も割とガッツリ残っていました。
また、オレンジの要素はかなり鮮烈で、想像していなかった味のバランスでした。
掴みどころのない、それでいてしっかり心を掴まれるお料理でした。
鮮烈なインパクトが記憶に刻まれています。
次はどんな驚きと出会えるか楽しみにしつつ、ごちそう様でした!