久しぶりに「コートドール」さんへ。
こちらはもともと席間の距離は大きく取っていることもあって、淡々と平常運転の営業を続けているとのこと。
1組でも予約があれば営業するという姿勢を貫いていらっしゃるそうです。

いつものようにそれぞれが予約時間に来店して、最終的にはほぼほぼ席が埋まっていたと思います。
本当に以前と変わらないスタイルで営業されていましたが、唯一お店に入ったところで「手を洗われますか?」とお手洗いを勧められたところがさりげなかったです。

ガス入りのお水は2種類ありましたが、イタリアの「スルジーヴァ」という微発砲の方にしてみました。
爽快!というよりは爽やかで涼しげ。

アミューズはお店の看板のひとつ、赤ピーマンのムース。
名物メニューではありますが、夏限定なので今のうちにいただいておきたかったのですよね。
先日来店した知人からこのお料理の話を聞いて無性に食べたくなってしまっていました。

かなりクリームでこってり仕上げたムースは、濃厚なコクのあとに青みさえ感じる赤ピーマンの風味。
夏とはいっても日本ではなく、ヨーロッパの乾いた風を感じるような季節感。

酸味と旨みのバランスがいいトマトのピュレと合わせてコクを馴らします。
大満足。

ここでパンとバター。

「ムール貝」とだけ説明されていたのでちょっと意表を突かれましたが「ムール貝の白ワイン蒸し」のようです。
イメージとしてはチャウダースープ。

「お野菜と一緒にお召し上がりください」と説明がありました。
野菜は人参、セロリ、あとネギっぽいものもあったかもしれません。

このお野菜の細いカットが、そうめんや冷やし中華を思わせて口当たりが夏っぽい感じ。
クリーム仕立てなのですけど、さらりといただける1皿でした。

ホウボウのカリカリ焼き エシャレットバターソース。
「カリカリ焼き」というのはコートドールさんの「ポワレ」の言い回し。

ちょっとびっくりする厚みのホウボウです。
皮目の赤さがうっすら分かる深すぎない火入れで、水分を抜いて見事にカリッカリに仕上がっていました。
素晴らしい。
ナイフを入れると分厚い身の中心から驚くほどにジューシーなエキス。

香ばしくスナック菓子のように鮮烈に食欲を誘うブロッコリー。
バターの重さを軽やかに流すエシャロット独特の酸味。

デセールは柑橘茶に泳ぐ白桃。
以前桃の仕入れがなくて注文できなかったことがありましたが、満を持してリベンジできました。
桃を、パッションフルーツとブルーベリーとともに冷たい柑橘茶に浮かべて最後にミントを散らしてあります。

苺のスープをいただいたときも思ったのですけど、コートドールさんのデセールは果物を果物よりもはるかに美味しく食べさせてくれる調理なのですよね。
芯のある柔らかさといい、香りのボリュームといい、素材の持つ力強さを消さずに何倍にも自然な形で膨らませてあって感情を揺さぶられるデセールでした。
ちょっと方向性を変えるミントも秀逸。

お茶菓子でのんびりと。
飲み物はハーブティーでお願いしました。

メレンゲの軽い焼菓子とキウイのパートドフリュイ。
それから初めて食べる右上の三角は、見た目はパイ生地系かと思ったのですけどバターの強めなクッキー のようでした。
ガレットブルトンヌを薄くしたような感じ。
というわけで大大感激のランチとなりました。
もっと頻繁に伺いたいな!と思い直しながら、ごちそう様でした!