ヴェルサイユ宮殿から中心部に戻ってきて、やってきたのはこちらでございます。
それを超える「予定」というのが。
サロン・ド・テ・アンジェリーナ。
「モンブランといえば」のアンジェリーナのパリ本店です。
さすがに行列ができていました・・・。
お店の中も行列は続いています。
しかしこんな行列なんのその。
というより、くじけるわけがありませんw
ジリジリと進み5分ほどでお店の中まで進みます。
やっぱりこちらのアンジェリーナはラインナップが豊富。
向こうの方は行列に慣れていないのか、僕が弱そうで舐められているのか、時々後ろの夫婦に抜かされそうになりつつようやく僕の順番に・・・。
こんな王宮のような店内です。
さすがに混み合っていてテーブルとテーブルの間が狭いので気をつけながら進みますが、あちらのテーブルもこちらのテーブルもモンブランw
テーブルは小さめ。
二人席のはずですが、二人で使うには狭そうです。
接客はさすがに洗練されたもの。
高級レストランのように丁寧に案内してくださいます。
左の席には女子大生風の美人さんが紅茶だけオーダーして読書していました。
パリっ子はそんな風にアンジェリーナを利用するのでしょうか。
右の席ではちょっとチャラい感じの女子二人組が女子トークを炸裂させていましたが、僕が机の写真を撮っているのに気付いてクスクスw
そして、モンブラン(8.4€)。
単品注文です。
ついに来ましたよ。
正面からも一枚。
もうここまで来たら隣のクスクスなんて無視ですw
「ふふふ」と笑う二人組を視界から外しつつ「逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。」と今は遠い日本の人気アニメの名セリフを回想します。
左隣の女子大生にも劣らない余裕たっぷりの何食わぬ表情で写真を何度でも撮り直しますw
では。
日本のアンジェリーナと違い粉糖がかかっていないためか、甘みはさほど強くない印象。
どっしりと重みのあるペーストはさすがの重厚感で、「栗の香り」や「コクがある」を超えた「これぞモンブラン」という感想に尽きる味w
さらにクリームシャンティはとても肌理細やかで濃厚なコクのあるもの。
「シャンティ城」というクリームシャンティ発祥の地があるパリなだけあって、パリで口にしたクリームシャンティはどこもとても美味しい印象を受けましたが、やはり特にここのは美味しかったですねー。
この世にこれ以上白いものはないのではないかというほどの、この上ない白さであります。

さらに掘り下げて行くとベースのメレンゲが。
写真では分からないかもしれませんが、クリームシャンティより明らかに白かったです。
早くも「世界白いものランキング」に変動がありましたw
シャリシャリに軽いメレンゲがシュワシュワと口の中で融けていきます。
アンジェリーナのロゴ入りチョコ。
いやいや、パリで食べてしまいました
完食。
女子大生は読書を終えてもういなくなっていましたし、チャラい二人組ももはや僕を気にするでもなくおしゃべりに夢中になっていました。
僕は静かにカメラをしまい、店員のダンディな紳士にメルシーと一言添えて代金を支払い、誰よりも深い感慨に耽りながらお店をあとにします。
そしてこう思うのです。
やっぱりドリンクがないと、アンジェリーナのモンブランは重いなあ。