この日は浅草へ移動。
まずは気になっていたパン屋さんへ。
粉花。
姉妹の作る自家製レーズンの酵母を使ったパンやスコーンが人気のお店。
予約で完売することがあったり、イベント出店でお休みがあったり、僕も何度か挑戦したことがありますがフラれ続けてきたのですよね。
今回初めて購入することが出来ました。
お店の周り、香りがハンパないです。
丸パン(200円)。
食パンの生地を丸めたものです。
酵母の香り、ミルキーな香り(バター?)、塩気と甘みも案外はっきり。
やさしくふわっとした、でもそれだけでしっかりと味のあるパンでした。
非常にいいです、非常に。
静かに心が震えます。
全粒粉のスコーン(180円)。
粒がコキコキ、香ばしいを越えた良い意味での「焦げっぽさ」。
良い意味で焦げっぽい、苦みや酸味を生まない、旨みと真っ直ぐにつながる風味です。
人気の一品というのも頷けます。
むしろこれが人気の品でなかったらその方がおかしい。
ライ麦カレンツベーグル(250円)。
お店的にはベーグルがイチオシ、という情報も伺っていたのでこちらも。
表面に歯が当たった瞬間は、その重みをまともに感じているかのようで身構えますが、ひとたび歯が通ると案外スッといきます。
ほんのり黒糖を思わせるような甘みがベースにある感じ。
よくある黒糖ぶどうパンとかに近いかもしれません。
ライ麦カレンツ(220円)。
むしろこちらの方がハードな感じ。
そして、とにかくレーズンの酵母が爆発しています。
爆発しすぎてカレンツは、たっぷりな量のわりに地味な存在と堕しています。
くるみいちじく(280円)。
コリッとして香ばしいくるみ、ジュワッとしてプチプチ甘酸っぱいいちじく、ある面でごりごりである面でモッチリな生地それぞれが主張しつつ、まとまるとストンと落ち着きます。
全体を通して酵母の香りがとんにかく強いです。
とんにかく、です。
パンを入れていたカバンが、未だにパン屋さんの店内みたいになっています。
正直に言うと、粉花は行ってみたいもののあまり好みのタイプのパンではないだろうなあと思っていたのですよね。
でも今はすっかり天然酵母の虜。
「僕が好きなのは『パン屋さん巡り』であって、パンより断然ごはん派」ですが、危うくパン好きになりそうでした。
ちなみに歩いて2,3分のところにある菓子工房ルスルスにも寄り道。
林檎のコンポートとマスカルポーネのマフィン(390円)。
フィナンシェ(220円)。
これらもお土産に購入。
良いエリアだ。