この日はお昼の用事が13時くらいまでかかることが分かっていたので、通し営業のお店を調べてありました。
ということでやってきたのは銀座の名店。
デリー 銀座店。
1956年創業、インド・パキスタン料理の老舗ですね。
有名店ですが、ビルの3階にあって外から目立った看板もないので場所を知らないと辿り着けない場所ですね。
エレベータの扉が開くともう店内なのでちょっとびっくりします。
ランチタイムを過ぎた時間ですので、店内は3,4割の埋まり。
1番人気のカップル、女性限定「ラブリーコース(6300円)」というのもお得そうだったのですけど、アラカルトの方が品数豊富に気になるものだけをいただける気がしたので、アラカルトで注文。
ラッシー(420円)。
すぐ登場。
あとの祭りですけど、後半のカレーのタイミングで出してもらうように言えばよかったかな^^;
シェフズサラダ(730円)。
野菜は食感も味もちゃんとあるもの。
自家製というドレッシングは、スパイスを香らせたオニオンドレッシングでこれもよかったです。
オードブル4品盛り合わせ(1260円)。
奥から、スペアリブ、パパド、サモサ、パコラ。
左はパコラ、インド風のかき揚げのようなものですね。
日によって具材は違いそうでしたが、この日は紫玉ねぎと海老。
日本の天ぷらだったら失敗と言われそうなじっとりした揚げ具合ですが、具材の風味がちょっと浸みた衣も面白いですね。
右はサモサ、揚げたパイ生地の中身はポテトと豆でホクホク。
あと豆粉の揚げせんべいスペアリブと、オードブルとはいえなかなか食べ応えがあります。
手前からグリーンチリ、レッドチリ、トマトのソース。
全部辛いです。
そのままで美味しいものばかりだったので、特別付けたくはならなかったかな。
タンドーリチキン(ハーフ)(1050円)。
お店の名物のひとつ。
運んできてくださった店員さんが厨房に戻って「ソースかけすぎだから!」と大きな声で言うのが聞こえてきました・・・^^;
ハーフとはいいますが、結構ボリュームもあります。
以前は鉄板で提供するスタイルを活かしてテーブルでフランベしたりもしていたそうです。
ソースは赤々していますが唐辛子的な辛さは少なく、どちらかというと気になるのは塩辛さですね。
鉄板で煮詰まっているせいもあるかもしれません。
チキンは胸肉でしょうか。
タンドール料理としては焼きの力強さが感じられず肉の旨みは弱いものの、ふんわりやわらかいのが不思議。
面白い一品でした。
バルワ ベイガン(840円)。
先日銀座の別のインド料理店で外した揚げ茄子料理にリベンジ。
今度はイメージ通り、、、いやイメージ以上のものが来ました!
鮮やかなライムクリームソースと黒光りする茄子の皮が映えますね。
タンドーリチキンよりも後に出てきたことからも想像できますが、かなりじっくり揚げられてきたようです。
裏返すと一筋皮を剥いて、細かく包丁も入れてありました。
油が浸み浸みで皮はパツパツ中はトロトロ、茄子が甘々。
ソースはタンドーリチキンのものと色が似ていますが、味はまったく別物で甘さの強いもの。
正直揚げのクオリティ、ソースとの相性を考えたとき、この料理がベストとは到底思えないのですけど、これ超美味い!美味しい!
揚げ茄子の勝利です。
再訪したら間違いなくこれだけは頼みますし、このためにでも再訪したいほどです。
繰り返しますが、油切れはイマイチですしソースとも甘い+甘いの組み合わせでくどいですが、それを乗り越えて美味しいです。
ベジタブルカレー(1050円)。
こちらは☆4つの辛さ。
最大5つなので辛い方ですね。
ココナッツの香るグリーンカレータイプですね。
名前に恥じない多種の野菜。
そして☆に恥じない辛み。
さらっとしたカレーなので、油断してゴクッと飲み込むと喉の奥でか――ッとなりました。
サグカレー(950円)。
具はチキンとラムから選べますが、タンドーリチキンでチキンはいただいたのでこれはラムをチョイス。
サグカレーといっても青菜をそのまま使ったものから、完全にペーストにして使ったものまでお店によって様々ですが、こちらは粗めのペースト。
ところどころ青菜の繊維が残っていて、とろろ昆布に近い感じ?
結構好みの度合いでした。
ラムは味が抜けていて残念でしたが、しっとりほろほろ。
こちらは☆1つだったはずですが、☆4つで舌がしびれているのかこちらも結構ピリピリ感じました。
銀座らしい清潔感のある店内ですがリーズナブルに面白い料理がいただけました。
スパイスはそれほど鋭く感じられなかったり物足りなさもありますが、バラエティ溢れるメニューで飽きさせない楽しさがありました。
ちょっと裏の店員さんの雑談が聞こえてくる感じが軽くて気になりましたが、サービスの分値段が高く付くようなお店ではないので気にしないようにすればいいかと思います(笑)。
ベジタブルカレーはかなり辛かったのですけど、お店を出る頃には全く引きずっていなかったのが意外でした。
青唐辛子ってそういうところがあるのでしょうか?