この日行こうか迷ったお店がツイッターで営業しているとつぶやいていたので、そちらにも行ってみることに。
本来月曜定休なのですけど、祝日なので営業しているのではないかと気になっていたのですよ。
同じ23区内北側なのでササッと移動して昼前に到着。
並びなく入ることができました。
赤羽の鯉とうなぎのまるます家。
お邪魔するのは2回目ですが、前回はJさんたちご一行に連れてきていただいたのでひとりで来るのは初めてです。
前回はお店の雰囲気とJさんの注文ラッシュに圧倒されましたが、今回はじっくり楽しんでみましょう。
あ、お茶でお願いします―(^^)
生野菜(450円)。
お店の価格帯からするとやや高めの設定かと思いましたが、出て来て納得。
1人前ではなさそうです。
トマト、キュウリ、レタス、わかめ、人参。
自家製だというドレッシングはサラダ油と酢のさっぱり系。
むしゃむしゃ食みながらぐるりメニューを見回します。
次、次、次はと。
かぶと焼き(1人前2本300円)。
お店の売りのひとつ、うなぎの頭を串焼きにしたもの。
ぽくぽく噛み砕ける骨、多少身も付いていてうなぎの味がします。
牛すじ煮込み(450円)。
丼一杯、牛すじ、大根、人参、ごぼう、こんにゃく、たまねぎ、てっぺんに豆腐。
ゴリゴリにごっついカットの牛すじ。
ご覧の通りコラーゲン質がボリューミーに心地よい歯切れ。
それも結構たくさん入っているのですよ。
満足感たらありゃしません。
具材はどれもとても豪快なカットでゴロゴロと入っています。
野菜の甘みが強く出た出汁なのが印象的で、逆に塩分はかなり控えめ。
イメージ的には「デミの素材」という感じ。
独特ですけどくどくない味なので慣れるとクセになると思います。
鯉こく(みそ汁)(350円)。
牛すじ煮込みよりやや大きいくらいの丼で登場。
「(みそ汁)」とあったので油断しました(苦笑)。
添えられた小鉢は骨入れです。
丼サイズのお椀に対してこの鯉のサイズ感。
鱗はがっつり残してありますが、コキコキ噛み砕いていただけます。
味噌汁自体は家庭的をちょっと下回るくらいのレベル。
お世辞にも美味しい味噌汁とは言えない感じですが、
メインは鯉ですから。
鯉の味が濃いですから。
鯉に恋してしまいそうですから。
スズキ系ですが平坦な旨み、身はちょっと炊きすぎでパサッと。
でもこの枯れた感じが逆にいい、あえてこの質感をしばらく舌で楽しみたい。
そんな鯉でした。
白焼(上)(2300円)。
メニューには蒲焼(2300円)と蒲焼(1800円)だけ載っていますが「白焼もできます」と書いてあったので2300円の方でお願いしました。
「白焼上~」と注文が通ったので上と並という位置付けなのでしょうね。
このご時世この値段でこのサイズのうなぎを1尾丸々はなかなかいただけないですよねえ。
かなりの数を捌いているのでしょうけど、割きも綺麗です。
蒸しがどうとか焼きがどうとか以前にうなぎ自体の脂が薄そう。
ただし、だからダメというわけではなく、うなぎの味がストレートに出て美味しいです。
「うなぎは脂が乗ってトロトロなものだ」という先入観を持って食べると「やっぱり安いものは安いなりだな」と思ってしまいそうですが、「これが美味いかどうか」という物差しだけ持っていくと「何コレ美味しい」と驚くと思います。
川魚の、白身の、より大地に近い味がしました。
ちなみに塩、山椒、わさび、生姜醤油が添えられてきますが、どれも一級品ではありません。
特に塩、醤油、生姜はきつかったかな。
山椒は無難に相性よくいただけましたが(白焼きには珍しい?)、面白かったのは勝手に混ぜたわさび醤油。
質のよくないわさびと醤油が、お互いの悪いところを消し合って、そしてさらにうなぎに合っているという。
2段、3段構えの合わせ技一本でございました。
これだけ色々注文してお会計は3950円。
そのうち2300円がうなぎだと思うと、本当に安いですね。
もう少しいただきたいメニューを残しているので、今年はまた何度か伺えたらいいなと思っています。