以前世田谷代田の温泉宿に泊まった際、近所にあったコーヒー屋さんが気になったのを思い出して寄り道。
やってきたのは「時にかさ」さんです。
コーヒー焙煎業に長く携わって、合羽橋でコーヒー器具や関連商品を扱う「ユニオン」さんにもいらっしゃったという店主さんのお店です。
コーヒーはネルドリップということで、デミタスを注文。
シンプルなチーズケーキと合わせていただくことにしました。
半径は大きめで背は低め。
真っ白なお皿に映えるシュッとしたスタイルのチーズケーキです。
質感はチーズチーズしてまとまっているというよりは、やや生地感のある舌触り。
むぎゅっと強めに凝縮した食感が濃厚なコーヒーによく合うタイプでした。
初めて見る細くて背の高いデミタスカップ。
白と淡い色の木目調で統一された店内の様相に、無駄のないデザインながら「背が高い」という一要素が妙に洗練された趣を醸し出します。
中国・雲南の豆でお願いしたのですけど、「デミタスならイルガチェフェの方がいいかも」とおすすめされたのでそちらに。
カップを傾け始めてから口に届くまでしっかり間を取るところに大物感があるデミタスですが、高まる期待を裏切らない濃密なとろみで舌を満足させてくれます。
豆はそこまで深煎りではないのかも。
豆を替えて提案してくださる辺り、焙煎への思い入れが強いのが伝わってきました。
他のコーヒーやお菓子も気になるので、また伺いたいなと思いつつごちそう様でした!