Mさんとはピラミデ駅で19:00に待ち合わせ。
慎重派の僕は18時半前に着いてしまいましたw
駅の周囲を散歩しましたが、観光地っぽくない雰囲気+夜ということでなんだか怪しげな・・・w
Mさんも18:45頃に到着。
お店は20:00開店というイタリアンスタイルなため、道途中のスーパーでチーズやハム系を物色。
グァンチャーレを買おうか迷ったものの結局買わなかったので、今後悔しておりますw
その後はBarでエスプレッソを引っ掛けて時間まで待ちます。
ケッキーノ・ダル・1887。
この地域は旧屠殺場や英国人墓地などがあってすごい危ない雰囲気なんですよね。
でも屠殺場の名残か、ローマの庶民食である臓物系メニューをいただける老舗の名店。
結構ちゃんとしたお店です。
開店アタックだったので30分ほどは貸切でしたが段々と席も埋まって行きました。
他のお客さんは恐らく全員イタリア人でした。
パンはモサモサですが、料理やソースといただくのには相性が良いです。
まずはお店の推している「豚足のサラダ」。
茹でた豚足、人参、セロリ、イタリアンパセリ、レンズ豆(?)など具沢山な温かいサラダです。
味付けはニンニクを効かせながらも塩気などは優しめ。
やはり庶民の家庭の味的な位置づけなのかもしれません。
牛の臓物のリガトーニ。
これもお店の一押し。
一人前をシェアしてもらったのでこれで半分なのですが・・・、普通に一人前ボリュームですw
リガトーニは日本のものより一回り大きい気もします。
そしてやはり8割芯のゴリゴリ食感w
歯に詰まりまくりますが、それでも美味いのが不思議。
日本のパスタでコレをしても、ただの失敗なんだろうなー。
そしてソース。
パッと見はアマトリチャーナ的な、シンプルなトマトソースに見えますが。
こんな生々しいモツが・・・。
チーズも見た目以上にたっぷりで濃厚な旨みとなっています。
こちらも塩気は控えめ。
食べやすいです。
目をつぶればw
僕はこういうのむしろ好きなので大喜びで食べましたが、Mさんは「食べられる人でよかったー。」と安心なさっていましたw
続いてMさん曰く「今の時期絶対食べておくべきイタリア野菜」のプンタレッラを食べてみようと。
メニューにはなかったのですが「店にないわけがない。」とMさんがお店の方に質問。
イタリア語の分からない僕の推測するMさんとお店の方の会話は次の通り。
「プンタレッラのサラダはありますか?」
「ありません。」
「プンタレッラは使わないのですか?」
「あります。アンチョビのソースで和えたものがあります。」
「アンチョビのドレッシングをかけたサラダみたいなものですか?」
「サラダではないです。」
「サラダはないのですか?」
「サラダはないです。」
ということでとりあえずそれを注文。
こちらがプンタレッラのアンチョビソース。
これ・・・、サラダなようなw
少なくとも「豚足のサラダ」よりはよっぽどサラダっぽいですw
プンタレッラはやや苦味やえぐみのある野菜。
食感はセロリにも近いでしょうか。
ニンニクとアンチョビのソースがしっかり絡んでパクパクつまんでしまいます。
これはローマの名物料理の一つ、牛テールの煮込み。
ソフトボール大の牛テールが3塊。
見えていませんが向こうにもう一つあります。
セロリとじっくり煮込まれた牛テールはデミグラスソースのような味わい。
これは味的なインパクトはなかったものの、とにかくボリューミー。
ホロッホロなお肉がほどける柔らかさも絶品でありました。
牛トリッパの煮込み。
こちらは臭み消しにミントを効かせてあるのが印象的。
Mさん曰く「それはそんなに珍しくない。」のだそうでw
柔らかなトリッパ、モツ特有の風味、ミントの爽やかな香り、そしてここでも大量のチーズが「ローマの地の臓物料理」を食べているという実感を強めてくれます。
食後はエスプレッソで〆。
周りのテーブルと比べても、ちっちゃな日本人がかなりガッツリ食べてしまったようですw
海外に出て感じたのは、ヘルシー志向なのか食事は控えめに済ませようとする外国人が多いように思いました。
なんにせよ、一人では決して来られないような場所にあるお店でしたし、イタリア語の難解なメニューしかありませんでしたし、一人では食べきれないボリューミー料理ばかりでしたし・・・。
Mさんに感謝感謝のディナーでした。
初日から想定外の出費ではありましたが、ノリでお誘いに乗ってみてよかったです。
二度と行くことはないかもしれない街ですから、こんな経験ができて大々満足でした。