6月24日(水)、前日に若干悔いが残ったのと、この日も普通に行かれそうな気がしたのでパリの空の下へ。
少し早く着きましたが、前には10人を超える行列ができていました。
店内を伺うことができない後方位置に並んだので、何が残っているかドキドキしながら待ちましたよ(笑)。
角煮のサンド(750円)。
パンオレ生地に豪快にスライスした豚の角煮を挟んであります。
味付けはあまり濃くしてありませんが、この醤油っ気といつものソースが合いますね。
豚の味自体も濃かったですし、程よく入った脂もバランスよく味をまろやかに仕上げます。
これ奥までたっぷり角煮が入っていたのもよかったですねえ。
ミナミマグロのカマ焼きサンド(750円)。
マグロのカマ焼き系も時々出されるのですけど、ようやく購入することができました。
そして前日の公約通りフォカッチャのサンドをゲット!
この気になるソースをたっぷり使って和えてあります。
ちらと左上に見える赤いの2つはマスタード。
コク、旨みがありつつ、さっぱりとしたソースなのですよ。
やっぱり魚は旨みが強いですねえ。
個人的には肉よりパンチが強く感じられます。
ソースとの相性も予想をはるかに超えて、ん抜っ群♪(←誤植ではありません)
そしてやっぱりフォカッチャも塩気と小麦、いい味してます。
フォンデュブルギニオンのサンド(850円)。
「フォンデュ」というとやはり有名なのはチーズフォンデュですが、チーズの代わりにオイルを使うのがフォンデュブルギニオン。
揚げ物ほど温度を上げないと思うので、イメージ的にはコンフィにも近い調理法なのでしょうか。
外見はマグロのカマ焼きサンドと大差なかったので、こちらは開いてみました。
食べ応えのあるカットの牛フィレ肉がどっしりと。
見た目固そうなお肉なのですけど、噛むと繊維はほぐれます。
こちらもやや多めのソースで覆われていますが、それでも肉の味剛し。
そしてフォカッチャ美味し。
さくらんぼのクラフティ(550円)。
焼きこんであるのはフランス産のグリヨットのはずですが、上に乗っているのは国産のさくらんぼかな?
クラフティ、美味しい~~
クロワッサンとも通じる部分かもしれませんが、なにこの完璧な焼き込みは!
「シェフの中のリトルシェフ」が生地の中にたくさん練り込まれて、逐一温度を報告しているかのよう。
オーブンの中での位置、余熱、その日の気温、湿度、チェリーの状態・・・
数え出したらキリがない「不確定」ともいえる要素、目の前に存在する以上「確定」要素として全て読み切って活かし切ってしまう。
何度感激すれば足りるのでしょう。
卵やナッツのやわらかな甘みとそれを支える旨み。
ここにグリヨットの酸味が合わさります。
和菓子でいうと、梅にも近いような酸味と甘さ。
甘酸っぱさというのとはちょっとズレるかもしれません。
これを使うとフォレノワールなんかも締まるのでしょうねえ。
タルト・リュバーブ・フレーズ・マラデボワ(650円)。
赤く色付いたリュバーブを使ったタルトにフランス産マラデボワのコンフィチュールを豪快にトッピング。
うわあ、なんだこれ・・・
苺ってジャムにするために加熱すると味が重たくなるのですよね。
重たいところは砂糖の味でごまかして、うわべの甘酸っぱさでまとめるというのが苺ジャムのイメージだったのですけど。
これ、なんって軽やか!
ちょっとつぶつぶしゅあしゅあ。
リュバーブはジャクリ、アーモンドクリームはドロリ。
リュバーブもさわやかな青リンゴのような味わいですので、全体にとてもとても涼しげな一品でしたね。
美味しい。
モノの価値って何だろう、ですとか、常識って何だろう、ですとか。
そういうことを考えさせられるお店です。
でも気付くと、美味しいなコレ、というところに戻っています。