そして薄々感づいている方もいらっしゃるかもしれませんが、この日の最終目的地は三軒茶屋なのでそちら方面へ。
途中人気のモンブランを出すお店があったので寄っていくことにしました。
パティスリー1904(ディズヌフソンキャトル)。
お店のコンセプトは「アルチザン(職人)とインダストリアル(工業生産)」だそうで、確かに店奥の工場は製作所といった様相。
店名も日本のインダストリアルスタートの時代である日露戦争の開戦年が由来になっているのだとか?
都内のモンブランランキングなどには必ずと言ってもいいほど顔を出す人気店なのですよね。
というわけでイートインでモンブランを。
全部で6席あって、先客は2名でした。
この日は平日でしたが、休日はもっと混むのかもしれません。
モンブラン(500円)。
お酒の香るマロンペーストは3種類のフランス産栗を使っているそう。
まあまあ甘みが強いです。
3種の栗をブレンドした割に栗の香りは弱い気がします。
無糖かほんのり微糖かといったクリームシャンティ。
ちょっと練乳寄りな印象。
中心部にはカスタードクリーム。
ぼってりとした重たさは1度冷凍した影響でしょうか。
さらに小粒の渋皮煮も中心にありましたが、これは特にいい印象がありませんでした。
ベースのアーモンドと卵の香りの柔らかなタルトは好みのものでした。
モンブランとしては、栗の良さを感じることができないのでイマイチでしたが、タルトが美味しかったのでまずまずの満足感でした。
お酒が香って甘いので「モンブランっぽい何か」ではあったと思います。
こういうのが好きな方にはハマるのかもしれません。
和栗のモンブラン(550円)。
熊本産の和栗を使ったマロンペーストは甘さ控えめでほっくり。
こちらもわずかにお酒を感じたような気がします。
ぷりっとフルーツのような食感の渋皮煮。
こちらも甘さが栗の風味を飲み込んでしまっているのはやや残念。
そしてこちらのモンブランも中にはカスタードクリーム。
ただ先ほどのものとは違ってムースのように口どけのいいものでした。
別のカスタードクリームを用意しているのか、コンディションの違いなのか。
ただどちらにしても特別魅力を感じるものでもないので、必要性は感じませんでした。
こちらのベースはヘーゼルナッツ。
ちょっとくすんだ色味に秋らしさを感じます。
風味としてはアーモンドよりも華やかさに欠けて、素朴とか渋いを越えて「弱い」印象です。
こちらを先にいただいていたらまた感想も違ったかもしれませんけど。
個人的な好みの問題ですけど、和栗の方がマロンペーストの風味の度合いは印象に残るものだったと思います。
なぜかどちらもカスタードクリームを使用していて、そこは疑問符が頭を離れませんでした。
和栗であれ仏栗であれ、マロンペーストはクリームシャンティとの相性がいいと思うので、スタンダードにシャンティの質を高めればもっと美味しくなりそうな気がするのですけど。
まあなんにせよ無事に人気のモンブランにあり着けてよかったです。