ランチは三田のコート・ドールさんへ。
話は昨年の秋に遡るのですけど、兄が結婚したときに「ご祝儀は要らないから、その分美味しいものでもおごってよ」というので、ご祝儀ランチを約束していたのですよね。

予定を合わせるのだったり何だったりで1年近くかかってしまいましたが、ようやくテーブルを囲むことができました。
いつも1人で来ていたので3人の訪問は初めて。
初めてアラカルトで注文することにします。

スルジーヴァ。
イタリアの炭酸水で、ヨーロッパにしては珍しい軟水です。

まずはアミューズ。
赤ピーマンのムース。
初めての方にはぜひ食べてもらいたいメニューなので、夏の終わりに間に合って良かったです。

クリームたっぷりで濃厚なムースに、酸味のさわやかなトマトのピュレ。
パプリカの香りもはっきり、くっきり残ります。

冷製梅干しと青しそのスープ。
梅干しと青しその香り、酸味を強めて野菜の味を強調するところが斉須シェフらしさといえるかもしれません。

アボカドを使っているということだったと思いますが、クリームも使っているのでしょうか。
ちょっとポテッとしたコクのある仕上がりで、さわやかなだけでなく食べ応えのあるスープでした。

穴子のテリーヌ。
穴子のパテと、穴子の身を重ねたテリーヌ。
穴子には胡瓜、ということでピクルスが添えられています。

しっかり穴子の香りの特徴を残しているのが印象的。
お酒でむしろデフォルメしてありそう。

フランス・シストロン産 仔羊のロースト。
名物料理のひとつにも初めてありつけました。
2000年代初頭から16年間フランス産の仔羊の輸入が禁止されていたりして、復活の喜ばれた食材ですが、最近では普通に見かけるようになっている気がしますね。

シンプルなローストですが、映えるロゼ色、溢れるジュにばっつんばっつんに弾ける食感。
酸味と香りの意外とポップなソースが、とろとろな茄子に浸みています。

筋っぽい部位はパン粉を付けてロースト。
メインの赤身と食感がガラッと変わって面白いです。

国産牛のしっぽ煮込み 赤ワインソース。
一度完成した大きな塊のままテーブルで披露してくださったあと、ひとり分ずつのお皿に分けて提供していただけました。

大きな塊肉はデロンデロンのとろんとろん。
見た目以上にコラーゲンのかたまりです。
そこへ、キレのある赤ワインのソース。

甘いバターの香る人参のピュレ。
キャロットグラッセを思わせる味わいで、何だか懐かしさも感じる組み合わせでした。

アシェットデセールは、花豆のシロップ煮。
メインの後の口直しに軽めのソルベが出ることが多いのですけど、今回は甘く炊いた大きなお豆さん。

大粒でも薄まることのない香りと、身の詰まったホクホクの食感。
自然な甘みを残してさっぱりと。

パイナップルとココナッツのスフレ。
スプーンを入れると、むわっと広がるココナッツの香り。

パインの香りもあるのですけど、ココナッツがとにかく支配的。
パインとココナッツというと甘みと相性のいい香りなので、脳にギンと刺さるようなメレンゲの甘みとバッチリ合わさっていました。

酸果桜桃のアイスケーキ。
さくらんぼのアイスをビスキュイの生地と重ねたもの。

さくらんぼのアイスは果肉もたっぷりで、キュンとくる酸味。
しゅくしゅく独特な食感のビスキュイ生地は素朴で香ばしいなアーモンドの香りで、酸味がよいアクセントに。

白ワインのムース。
食べてみると「ぶどうのムース」といってもいいくらい分かりやすい味。
シンプルですが、ムースと表面を覆うゼリーの口当たりが抜群なのですよね。

ミニャルディーズ。
メレンゲのお菓子に、キウイのパートドフリュイ、マカロン。
シンプルで素朴ながら、そこがとても魅力的すぎて、写真を撮る前にひとつパクッと食べられているのはご愛嬌。
というわけで、初めて人とご一緒したコート・ドールさんでしたが、注文も初めてアラカルトで色々好きなものを頼むことができて大満足のランチとなりました。
次回以降はひとりでもアラカルトで食べたくなってしまうな!と思いながら、ごちそう様でした!