昨シーズンは提供がなかったさんまが今年は始まっていると聞いたので、行けるうちに「寿司大」さんへ。
この日は待たずに着席できました。
まずはご挨拶しつつ、お品書きやネタケースを眺めて注文を決めていきます。
さんまお造り。
手入れの行き届いた日本刀のようにぎらつく銀皮、包丁が入ってキリリと角の立った身質。
この角の立ち方からして脂は控えめかとも思ったのですけど、口に入れるとじんわりゆっくりと、胡麻油をも思わせるような濃厚な風味の脂が口どけていきます。
シーズン最初のさんまでしたが、やっぱりいい味のする魚ですよねえ。
さんま握り。
部位の違いもあるかもしれませんが、こちらの方がストレートにガンガン味わいがくる脂乗りの強さ。
脂があふれ出てシャリがゆるゆるになります。
玉子。
最近はちょっとカットが大きくなった気がします。
この日は昆布締めが3種類あるということだったので、ここから3連続で注文。
アラ昆布締め。
しっとりミルキーな脂がきめ細かく入った身質で、脂の甘みの上にギラリと強い旨みが乗ってきます。
めいち鯛昆布締め。
身の締まった白身に、ストレートに風味のよい旨みが主張します。
まこがれい昆布締め。
比較的厚めに切ったまこがれい。
しっかりと歯応えのある食感で、噛むたびジュジュッ、ジュジュッと脂の味わいが広がります。
もちろん通底する昆布の香り。
戻りがつお。
血合いで味濃い目。
同じかつおの旨みではあっても、初がつおとは違った濃さがあります。
すみいか。
少し前には新いかが出ていましたが、もう大分大きくなって高校生か大学生くらいにはなってしまったとのこと。
それでも儚げなぷよんという弾力を感じることのできる若めのイカで満足です。
さごち。
もう大分大きくなっている気がしますが、さごち。
背中側を肉厚にカットして、しっとりとろり濃厚な質感です。
ぶり。
厚みといい面積といい、笑ってしまうくらいの大きさでシャリが見えないくらいに覆い被さっています。
まだ秋のぶりらしくさっぱりとした脂乗りで、身の旨みと香りを味わう1貫でした。
というわけで秋の始まりを堪能することができました。
冬がハッキリと近付いてきたことを感じつつ、大満足でごちそう様でした!