lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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浜松の「川〼」で上白焼き、上蒲焼き。

せっかく新幹線で西へ移動するので、途中浜松で寄り道して鰻を食べることに。

さすが浜松、新幹線のホームから階段で駅構内に降りると早速立ち込める鰻の香り(笑)。
駅前からたくさん鰻屋さんがあるようですが、滅多に行く機会はないでしょうし念入りに下調べして駅から歩いて40分ちょっとのお店に決めました。
頑固なご主人が注文を受けてから捌き始めて関西風に焼き上げるお店ということで惹かれたのですよね。


川〼。
「かわぐち」のようにも見えますが、〼(ます)ですね。

お店に入ると先客はなく・・・おや?お若い男性店員さんお2人だけのようです。


調理に時間がかかるのは分かっているので、ささっと注文を済ませて、食べログの最近の口コミを見てみると先代は数年前にお亡くなりになったそうで。
現在は都内で修行されたお若いご主人がお店を継がれているみたいですね。

隈なく調べたつもりでしたが、食べログは盲点でした(笑)。

でもとりあえず焼き台の横に長い金串があったので関西風かなあとひと安心。
鰻も注文を受けてから捌き始めてくださいました。


捌く手付きは期待を抱かせるほどではありませんでしたが、リズムを刻みながらこまめに串を返し、反り返らないように型を整えながら焼き上げるご主人の姿には嫌でも気持ちが高まりました。

待ち時間は20分ちょっとだったでしょうか。
もうひとりの店員さんも気を利かせて話しかけてくださったりして、あっという間に焼き上がった気がします。


焼き上がる直前に、わさび、藻塩、醤油。


このあたりも品の良い甘さのあるちゃんとしたものでしたよ。


上白焼き(2800円)。
特、上の2種の用意のうち小さい方なので鰻はやや小振り。

「蒸さないで焼いているので、冷めると皮が固くなりますからお早目にお召し上がりください。」
とのこと。
まあひとりですからね、さっさと食べますけど(苦笑)。


チャリチャリとクリスピーになった繊維質を感じる食感。
軽い揚げ物のようです。


皮目はカリッカリ。

炭火は高温ですぐに焦げるので、細かく串を返し続けるのが大切なのだとか。
焦げの大きさが米粒大に仕上げられたら一級の腕前だそうですので、こちらもなかなか。


上蒲焼き(2800円)。
関西風ってあんまり経験がないのですけど、そういえば名古屋のひつまぶしに使われる蒲焼きってこんな感じだったような気がしますねえ。


白焼きとは打って変わってこちらは強い弾力。
皮目がぐにぐにして噛み切りにくく、ちといまいちですね。

タレは甘さが1番、醤油辛さが2番、3、4がなくて5にようやく旨みという感じ。
ごはんに合うように濃い目の味付けなのは分かりますが、これはちょっと行き過ぎかな?


山椒とあれは・・・何だろう?と不思議だったミルは、生の山椒なのだそう。


確かにとても香りよかったです。
全くの別物、という感じではなく、あくまでも「香り高い山椒」というイメージですけど。

ただやっぱりタレが強いなー(^^;
白焼きについても言えますが、鰻自体の味には迫力が足りない気もします。


お会計をしようとしたら、コーヒーを出していただけました。
これは多分インスタントですね。
5000円を超える食事の余韻としては蛇足かな。

最初から最後まで接客は気持ちよく、調理もとても丁寧で好印象でした。

料理に関しては蒲焼きはハマりませんでしたが、白焼きは突き抜けて美味しく感じました。
壮大な寄り道である上に、蒲焼きとコーヒーで残念な思いもしましたが、それでも来てよかったと胸を張れるくらいに美味しい白焼きでした。

ちょっと立地で損をしている気がしますが、個人的には自信を持っておすすめできるお店です。

僕の後に8名の団体様がいらっしゃったのでどう調理されるのか見たい気持ちもありましたが、それほど時間もないのでお店を出ます。
ごちそうさまでした!

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