お昼はお久しぶりの場外・河岸頭さんへ。
大常連のお2人とご一緒させていただく光栄でした。
お茶をいただいて、しばし歓談。
開店時間から満席、外に行列が途切れない盛況ぶり。
夏休みという時期も関係してか、比較的お若いお客さんが多かったように思います。
まずいただいたのは、鮎塩焼き。
3人でひとり1尾ずついただきます。
お料理はお店に任せっきりなので何が出てくるかまったく分かっていませんでしたが、これは願ったり叶ったり!
手前の鮎と同じ口の開け方で「ヤッター」といった気持ち。
キューちゃん添え。
天然鮎は「胡瓜の香り」がすると言われますが、そのイメージからかフレンチなんかで使われるときも結構胡瓜のソースが合わせられたりしますよね。
それぞれが自分の鮎を食べ始めようとしたタイミングで刺し盛りのお皿が来たので一旦置いたところ。
先を争うように食べられんとする先頭を行くのが僕の鮎です!
それほど大きさはありませんでしたが、よく脂の乗った身はしっとり。
皮目が厚めで硬質な舌触りが印象的でした。
そしてその刺し盛りがこちら。
訪問に間を空けてしまった自分を恨みたくなる1皿。
宝石箱みたい。
宝石箱より宝石箱。
何カラットあるか分かったもんじゃありませんが、まずは定番の金目鯛からっと!
カリンと炙った皮目の香ばしさ、身は旨み中心。
ミル貝。
イメージよりソフトな食感で、ちょっとホルモンのような香り。
奥に見切れているのはコシナガマグロ。
シーチキンに通じる旨みの先にある酸を感じる香り。
イサキ。
炙りが深めで、脂が濃厚なとろみ、香りにも落ち着きがあります。
さめガレイ。
以前北海道で「築地には行かない魚」としていただいたことがありましたが、この日同席した方によると「普通に仲卸で見る」のだそう(笑)。
シマアジをソフトにしたような、サクッと歯応え、ぷちゅっと脂。
アオリイカ。
こちらもサクッと歯切れ、緩めの甘み、深い旨み。
酢で〆た鯵、真鯛、手前はカンパチ。
鯵は表面にしっかり酢が効いていますが、中はとろりと生っぽさと艶めかしさを残しています。
真鯛は皮ぎしのコリッとした食感がたまりません。
カンパチは想像と違った脂控えめの個体で、さわやかな香り。
ボストンから来たというマグロはご覧の貫録。
軽やかな味わいながらそれほど酸は強くなくて食べやすい印象。
脂の乗ったところは中トロと大トロかと思いきや、蛇腹と霜降りの違いだけで両方大トロだったように思います。
質的に重い脂ではなかったものの、「軽い脂がすごい量」。
ドーンときてスーッと消えていく、そんなマグロでした。
というわけで久しぶりの河岸頭さんを大大大満喫することができました。
やっぱり定期的に訪問したいですねえ。
次回は昼か夜か、誰と一緒かはたまたひとりか。
夢見るように楽しく計画したいと思います。