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美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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茗荷谷の「一幸庵」で菊華餅、宮城野、栗きんとん。

イルトラムの次は、前週に初訪問した茗荷谷の和菓子店「お菓子調進処 一幸庵」さんへ。
 
季節の移ろいに合わせて次々新しいお菓子が登場するので全て網羅するのは困難ですが、基本パターンのお菓子はとりあえずひと通り押さえておきたかったのですよ。
 
強めに雨が降り始めて二の足を踏みましたが、三の足は前に踏み出してお店に向かいました。
 
今回はこの3つ。
ちょうど夏から秋への変わり目ということもあったかもしれませんが、1週間で半分以上のお菓子が変わっていたように思います。
 
これは毎週お邪魔しても飽きなさそうですねえ。
 
菊華餅(380円)。
お菓子としては「羽二重餅」、きめ細やかでやわらかな絹織物の名前を戴いた1品ですね。
名古屋系の卵白を加えた生地で、安っぽい例えを使うと福岡銘菓「鶴乃子」をさらにきめ細やかで、さらにはかない口どけにした感じ。
 
実は子どもの頃「鶴乃子」が大好きだったのですが、まさかあの食感をさらに良くできるとは…!
中には一幸庵さんの大粒な粒あんがモリモリと入っていて、やわらかな生地との組み合わせが絶妙。
 
これはトリコになりました。
 
宮城野(380円)。
上から浮島、村雨、小豆羹の3層を重ねた「棹物」と呼ばれるお菓子。
 
村雨は餡と米の粉を合わせたもの、むっちりしてほっくり。
衝撃だったのは浮島、これは餡、卵と上新粉などの粉を合わせて蒸したもので、恥ずかしながら「和菓子にこんなにもしっとりした生地があったのか」と驚かされました。

3層の食感がグラデーションに近い並びになっていて、特になめらかな浮島とゴツゴツした小豆が印象に残りました。
 
栗きんとん(400円)。
栗はきめ細かなほくほく地とポクポク粒の2種食感。
 
おせちの「栗金団」とは違って水分量がかなり少ないのが特徴、口に入れてからの変化が大きくてそれに合わせて香りもじわじわ広がります。
焼き目の香ばしさも効いていました。
 
初訪問時は正直「和菓子って結局"餡の味"だな」という思いを抱いてしまっていたのですが、今回の訪問でその誤解を叩きのめし打ち砕かれ、組み立て直して、
「和菓子って幅広くて奥が深いな」という気持ちに抱き直すことになりました。
 
また次回訪問が楽しみになりました。
ごちそうさまでした。

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