lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

【広告】

清澄白河の「il tram」で1月のコース(茨城産美明豚のロースト、ゴボウと地鶏のラヴィオリ、カリフラワーとボッタルガのタリオリーニ、聖護院蕪とお米のズッパ他)。

というわけで新年最初のイルトラムさんへ。

 
シェフは環境の変化があったそうで、その辺りのお話から。
これを機にお料理に変化…は起きないそうです。
 
f:id:lockandgo65:20190316203625j:plain
ちょっと嫌な話なんですけど、この日はカウンターの隣の席がノーショー、つまり予約客が連絡もなく現れませんでした。
 
正直こんなに身近に感じたことはなかったのですが、何とも寂しいものですね。
 
さて、お料理がスタート。
 
f:id:lockandgo65:20190316203621j:plain
1品目のスープは、聖護院蕪とお米。
 
聖護院蕪は、大根寄りの青っぽさ。
お米の素朴な香りもして、おかゆを食べているような感覚になります。
 
f:id:lockandgo65:20190316203618j:plain
パルミジャーノレジャーノのクロッカンテ。
強い塩気と、酸味にも似た風味は、"おかゆ"に対する梅干しのような立ち位置。
 
パリパリ割ってスープにふやかすと風味がマイルドになるので、個性が立つ早めに食べるのが吉かも。
 
f:id:lockandgo65:20190316203614j:plain
自家製のフォカッチャをいただきます。
 
これ、横に食べ進めるタイプの人と、縦に食べ進めるタイプの人がいますが、僕は横派。
上の焼き目と、下の焼き目と、質感の違うのを温かいうちから両方食べたいのですよね。
 
f:id:lockandgo65:20190316204011j:plain
ブッラータ。
ソースは寒締め人参、上にヘーゼルナッツ、ディル。
 
f:id:lockandgo65:20190316203610j:plain
毎月ソースによってブッラータが甘みになったり、酸味になったり、塩気になったり役割が変わります。

今月は塩気。
 
ヘーゼルナッツやディルも個性のある香りが立っていますし、個人的にはこの前菜に使われるオリーブオイルの味が好きなのですよね。
 
f:id:lockandgo65:20190316203606j:plain
スペシャリテのチコリの1時間ロースト。
お皿への"落書き"が毎月の恒例になっていましたが、このところ忙しくて描けないパターンが続いていますが、代わりに毎月言い訳するのが恒例になったのでそれはそれで楽しませていただいています。
 
f:id:lockandgo65:20190316203600j:plain
今月のチコリは水分多めで、ぷっくりよく膨らんだ仕上がりでした。
 
先の方は焼きが強くて、焦げっぽい香りも。
強い香りにはゴルゴンゾーラがよく合います。
 
f:id:lockandgo65:20190316203555j:plain

続いて魚料理は鮮魚のヴァポーレ、フィルム包み蒸し焼きですね。

 
添えられているのは、トッピング&味変用のハーブ。
 
f:id:lockandgo65:20190316203551j:plain
新しいこの器はココナッツの殻からできているのだとか。
 
見た目で想像したよりも軽くて、独特な質感でした。
 
f:id:lockandgo65:20190316204302j:plain
真鯛、大黒しめじ、ニョッキ、ソースはそら豆。
 
お豆の旨みが印象に残ります。
 
f:id:lockandgo65:20190316204313j:plain
ハーブはうっかりゴソッとかけすぎました。
 
ただ、底に残ったソースを絡めて食べるのに多めのハーブが重宝するのですよね。
きれいさっぱりいただきます。
 
f:id:lockandgo65:20190316203547j:plain
ここからパスタ。
まずはショートパスタです。
 
f:id:lockandgo65:20190316203542j:plain
ゴボウのソースに、ゴボウのフリット。
 
ラヴィオリの中には地鶏と、くるみ。
 
f:id:lockandgo65:20190316205800j:plain
ゴボウの甘みがほっこりします。
 
ラヴィオリは鶏とくるみでコリコリ。
 
f:id:lockandgo65:20190316203537j:plain
ロングパスタはタリオリーニ。
カリフラワーのソースにボッタルガ(カラスミ)、シブレット(チャイブ)。
 
「軽く混ぜてお召し上がりください」
というのはワンオペの工夫なのだそう。
 
和える工程を省く分、1人前のソースの量は通常のお店より多くなっているそうです。
ありがたや。
 
f:id:lockandgo65:20190316203532j:plain
カリフラワーとボッタルガはしっかりめに混ぜ合わせるのがポイント。
 
カラスミクリーミソースのようにしていただきます。
 
f:id:lockandgo65:20190316203528j:plain
ワンオペのコツでいうと、シェフは営業中ほぼ刃物を使われないのですよね。
その分、仕込みに時間と手間をかけていらっしゃるということでもあるのですけどね。
これまたありがたや。
 
そんな話の流れの中で、「以前は盛り付けにセルクルも使っていたけど、効率を考えてやめた」とおっしゃっていたのですけど、
 
f:id:lockandgo65:20190316203523j:plain
この日わざわざ復活させてくださいました。
 
レンズ豆の煮込みで"地球のヘソ"。
クミンの香りだったかな。
 
f:id:lockandgo65:20190316204326j:plain
メインは茨城産 美明豚のロースト。
添えてある塩みたいなのは何かと思えば、塩でした。
 
なんと今回は塩をせずにローストしてあるとのこと。
 
f:id:lockandgo65:20190316204339j:plain
身質が締まっておらず、とてもしっとりしてジューシー。
 
お好みで塩を、とのことでしたが、何も付けないでもまったく物足りないことはありませんでした。
 
f:id:lockandgo65:20190316203634j:plain
前回に続いて、何となく食後はエスプレッソを追加。
 
確かこのシリーズのカップが4つくらいあったはずなので、制覇するまでいただこうという気になってきています。
 
f:id:lockandgo65:20190316203630j:plainというわけで、今回も最後までのんびりお話させていただきました。
 
今年も1年よろしくお願いいたします。

【広告】